一晩に9時間以上寝たり、90分以上の昼寝をしたりする習慣のある人は、脳卒中を起こしやすい可能性がある

「寝過ぎ」で脳卒中リスク増?
以下は、記事の抜粋です。


一晩に9時間以上寝たり、90分以上の昼寝をしたりする習慣のある人は、脳卒中を起こしやすい可能性があることが、華中科技大学のXiaomin Zhang氏らの研究から示された。

Zhang氏らは今回、中国の成人男女3万1,750人(平均年齢61.7歳)のデータを収集。平均で6年間追跡し、夜間の睡眠時間および昼寝の時間、睡眠の質、睡眠時間の変化と脳卒中リスクとの関連について調べた。追跡期間中に、1,500人以上が脳卒中を発症した。

分析の結果、一晩の睡眠時間が7時間以上8時間未満だった人に比べて、9時間以上だった人では脳卒中リスクは23%高いことが分かった。一方、睡眠時間が6時間未満と短くても、脳卒中リスクへの影響はみられなかった。

また、昼寝の時間が30分以内だった人と比べて、90分を超えていた人では脳卒中リスクは25%高かったほか、睡眠の質が高い人と比べて、睡眠障害のある人ではそのリスクは29%高いことも示された。さらに、一晩の睡眠時間が9時間以上と長く、かつ昼寝の時間も90分を超えていた人では、脳卒中リスクは85%と最も高いことも明らかになった。


元論文のタイトルは、”Sleep duration, midday napping, and sleep quality and incident stroke”です(論文をみる)。

記事にも書かれていますが、これらの結果は因果関係を証明するものではありません。体調の悪いヒトが長い睡眠や昼寝を必要としている可能性がありますし、書かれているように「睡眠の取り過ぎや質の悪い睡眠は、高コレステロールや肥満と関連する」からかもしれません。

いずれにしても、睡眠や昼寝の長いヒトは心電図などを受けてみると良いかもしれません。

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