風邪とインフルエンザは同時にかかりにくい

インフルエンザウィルスと風邪病原体は、ヒトの気道内で戦っている?
以下は、記事の抜粋です。


すでに風邪を引いている場合、インフルエンザにはかかりにくく、逆に、インフルエンザにかかっているときは風邪を引きにくいことが、グラスゴー大学の研究グループが行った大規模研究で明らかにされた。

研究では、2005年1月から2013年12月の間に、ウイルス性呼吸器疾患の疑いで検査を受けた患者のデータを利用して、3万6,157人の患者における4万4,230例の急性呼吸器疾患例の検体を解析。ライノウイルスやA型およびB型インフルエンザウイルス、RSウイルスなど11種類の呼吸器系ウイルスのうち、どのウイルスに感染しているのかを調べた。

コンピューターモデルによる解析の結果、個人と集団のいずれにおいても、A型インフルエンザウイルスと、最も一般的な風邪の原因であるライノウイルスとの間には、同時感染を抑制する相互作用が生じることが判明した。A型インフルエンザに感染している患者では、他のウイルスに感染している患者に比べ、ライノウイルスに感染する率が約70%低かったという。

研究グループは結果について「サバンナでライオンとブチハイエナが餌を奪い合うように、呼吸器系ウイルスも、気道内の資源をめぐって争っている可能性がある」と推測する。ただし、今回の研究では相互作用が認められたに過ぎず、それがなぜ生じるのかは分かっていない。


何となくインフレエンザに感染して体力が弱っている時の方が風邪のウイルスにも感染し易いような感じがしていましたが、そうではなさそうです。細菌による2次感染は別問題だと思います。関係ないですが、以下のインフルエンザと風邪の鑑別は良くできています。

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