管理下にない放射性同位元素等に関する一斉点検の経過説明と再点検の方法について(通知)

6月9日、タイトルのような連絡が、神戸大学放射線安全委員会委員長から医学研究科の事務を介して、すべての教授とPIにありました。以下はその内容全文です(一部*に変更)。


神戸大学放射線安全委員会委員長 ****

<経過説明>
これまでの点検の結果、放射性同位元素、核燃料物質を含む複数の放射性物質が学内より発見されています。それらのほとんどは、当初想定していなかった場所から発見された過去の遺物であり、点検実施者がこれまで放射性物質とは考えていなかったものもあります。加えて、1回目の点検では発見されなかったにもかかわらず2回目の点検で初めて発見されたケースもあり、さらには4月以降になってからも放射性物質と疑われるものについての問い合わせが続いており、未だ発見に至らぬ遺物がありうる可能性を完全には払拭できません。

<再点検の必要性とその方法>
放射線安全委員会は、以上の経緯と文部科学省からの依頼による点検期限が9月末日と差し迫っていることを勘案し、当初予定されていた安全委員会によるダブルチェック点検を実施する前に、理系部局の理系研究室等にかぎり今一度の確認点検を行うべきであるとの判断に至りました。既に入念な対応を頂いた上の更なるお願いとなりますが、下記要領により再度点検にご協力ください。

・ 6月中を目処に理系部局の理系研究室等(別紙)において、点検責任者による点検を行い、所定の様式(別紙)によって報告する。
・ 但し今回の点検では、これまで2回行われた点検における当該箇所の点検担当者以外の者が点検に参加することにより、新たな視点からの発見に努める。(各部局ごとに研究室間の相互点検を実施する、あるいは新たな第三者を同行するなど適宜工夫して対応する。)
・ 目視確認に頼り過ぎたために放射性物質を見逃した例が実際にあるので、必ずサーベイメーターを併用した点検を行う。
・ 天然物等(ガラス類や鉱物試料など)がサーベイメーターに反応する場合がある。これらは点検の対象物ではないが、この後は部局ごとに所在を把握し必要に応じて管理する。

<再点検後の予定>
・放射線安全委員会によるダブルチェック点検を7月から順次行う。この点検は、原則として部局からの説明をふまえた「抽出点検」とする。

【重要】
現在実施中の点検は管理下にない放射性同位元素等を発見することが目的であり、発見者の処罰を目的とするものではありません。文部科学省も点検を促す観点から今回の点検で発見された場合の結果公表に個々の事業所名(大学名)を付すものではないことを明記しています。
しかし万が一、この点検期間終了後に対象となるものが発見される場合には、すべての事業所(すなわち神戸大学全学:附属病院も含む)で(1)放射性物質等の使用、廃棄の停止、(2)放射線発生装置の使用の停止、(3)法人(神戸大学)もしくは購入者に対して告発の処分、が実施されることになりますので、9月までの点検期間中に万全を尽くしていただきますようお願いします。

以上のことについて不明な点があれば、各部局の放射線取扱主任者に問い合わせください。放射線取扱主任者がいない部局にあっては、研究基盤センターアイソトープ部門放射線取扱主任者(**:****@kobe-u.ac.jp)へお願いします。


上記の2回目の点検は、医学研究科の場合、今年の3月1日から26日まで、各研究室が選んだ「点検実施者」と「点検責任者」により行われました。私は、「点検責任者」でした。

今回の「第三者」による点検は、我々の研究室の場合、6月16日に医学研究科の放射線取扱主任者ら数名により行われました。

神戸大学は、研究者自身による自己点検を信用していないようです。

今回の点検で管理下にない放射性同位元素等が発見された場合、「『結果公表に個々の事業所名(大学名)を付すものではない』としか書いてないから、処罰は目的ではないけどされるだろう」と考えている人がいるそうです。

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