インフルエンザウイルスはアルコール消毒では不活性化されない可能性

だ液と共に付着したインフルエンザウイルスはアルコール消毒に対して4分間無敵だという研究結果
以下は、記事の抜粋です。


公共機関や飲食店などの入口にはアルコール消毒剤が備え付けられていています。しかし、粘液の物質的特性に注目した最新の研究では、インフルエンザウイルスはだ液により保護されてしまうため、アルコール消毒ではほとんど死ななくなってしまうことが報告されました。

京都府立医大の廣瀬亮平氏らの研究グループは、いわゆるかぜ症候群と呼ばれる急性上気道感染症と診断された患者52人から感染性粘液(痰)をサンプルとして採取。実際にインフルエンザウイルスが含まれていることが確認された19個のサンプルのせん断速度を測定して、粘液の粘度を調べました。

その後流体シミュレーションにより、ウイルスが含まれる液体にアルコール消毒剤をかけた際に、ウイルスが感染力を失うまでの時間を調べました。その結果、粘液に含まれたウイルスが不活性になるまでに必要な時間は、生理食塩水の8倍も長かったとのこと。感染性粘液は粘度が高く、水に比べて格段に消毒剤と混ざりにくいため、消毒薬濃度が上がる速度も遅くなり、その結果消毒剤がウイルスに効果を発揮するまでの時間も大幅に伸びてしまうとのことです。

臨床実験の結果、生理食塩水中のインフルエンザウイルスは消毒剤で手を消毒してから30秒で完全に不活性化された一方で、粘液中のインフルエンザウイルスは240秒、つまり4分経過してやっと不活性化されたとのこと。

これらの結果から研究グループは、「アルコール消毒剤で適切に手指消毒を行っても、感染力を維持した病原体が体表に残存し、感染が拡大するリスクがあることが明らかになった」と結論付けています。

一方、研究グループが流水で物理的に粘液を除去する実験を行ってみたところ、30秒で粘液が消えてウイルスの感染力がなくなったとのこと。

研究グループは、「医療の現場ではある患者を診てから次の患者を診るまでの間に十分な時間が確保できず、迅速かつ簡単に感染予防ができるとされるアルコール手指衛生剤がよく使用されています。しかし、現行の予防法が不十分だということが判明した今となっては、アルコール手指衛生剤の効果は必要最小限なものであるといわざるをえません」と指摘。より効果的な消毒剤や消毒手法の開発が急務だとの見方を示しました。


アルコール消毒でウイルスが不活化されるのは「常識」だと思っていましたが、そんなことはなかったみたいです。元記事にも手洗いの重要性が書かれています。やはり、インフルエンザ予防には手洗いが一番のようです。

病棟では、看護師さん達が消毒のためにアルコール性消毒液を腰にぶら下げている姿が一般的になっていますが、これもどのていど有効なのか確認する必要があるかもしれません。

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