ゲルマニウム、マイナスイオン、トルマリン、チタン、磁気などなど。

ゲルマニウムブレスレット「疲労和らぐ」根拠なし
ゲルマニウムに「科学的根拠なし」 販売中止、返品検討で業界大騒ぎ

「金属の一種「ゲルマニウム」の作用によって、何らかの健康効果があるという科学的根拠はない、という見方を国民生活センターが打ち出した。「こりの緩和」や「血行の改善」を促すという触れ込みで、ゲルマニウムを使った健康商品は多い。販売中止や返品を検討するところも現れ、関連業界は衝撃を受けている。」

「同センターは、ゲルマニウムを100%近く使っているなどと表示して販売していた1万5000円以下のブレスレット12銘柄を2~5月に調査。その結果、6銘柄でゲルマニウムの含有量が1%に満たず、1銘柄では検出されなかった。また、ブレスレットは医療機器として認められていないにもかかわらず、5銘柄は『疲労を和らげる』『血液をさらさらにする』など、薬事法に抵触する恐れのある表示をしていた。」

国民生活センターの報告は、以下のサイトで見ることができます。

体に良いとうたうゲルマニウム使用のブレスレット


主な調査結果等(抜粋)

1.ベルト部分からはゲルマニウムは検出されず、12銘柄中8銘柄は黒色又は金属の粒部分にもゲルマニウムが微量しか含まれていなかった。うち1銘柄はゲルマニウムが検出されなかった。高純度のゲルマニウムを使用しているという表示で、ごくわずかな量しかゲルマニウムが含まれていない銘柄が8銘柄あった。

2.商品として効能・効果があると受け取れ、薬事法に抵触するおそれがあるインターネット上の広告がみられた。全ての銘柄に、ゲルマニウムが健康に対する何らかの効果を示す旨の表示がみられたが、科学的根拠を示す文献は確認できなかった。


ゲルマニウムだけではありません。

巷には、マイナスイオン枕、トルマリンネックレス、チタンリング、磁気ブレスレットなどが溢れており、滅菌や疲労回復などの効能・効果をうたったようなものもあります。その気になれば、不当表示や薬事法違反は、いくらでも見つかりそうです。

あと、私が行く歯医者さんの待合室においてあるのですが、「壮快」とか「安心」とかいう雑誌も強烈です。「全身の免疫機能を高めるパン酵母抽出の《ベータ1,3グルカン》はインフルエンザ感染を防ぐばかりかシミ、シワも改善」、「血糖値を下げ血栓を防ぎ糖尿病から脳卒中、心筋梗塞まで防ぐ《ヒュウガトウキ》は中高年を救う神の草だ」などのいかがわしい記事ばかりです。こういう雑誌が医療機関の待合室においてあるのはちょっと?です。

神社が販売している「安産に効くお守り」や「商売繁盛の笹」などと同じようなものだから、まあ良いかという気もしますが、不当表示と薬事法違反はしっかり取り締まって欲しいと思います。

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