酒を飲んだ後にサウナに入るのはNG

酒を飲んだ後にサウナに入るのはNG
友人と西城秀樹さんがサウナ好きだったという話をしている時、酒を飲んだ後にサウナに入るのは良いのかという質問をされたので、調べてみたところ、堺市の塚田内科デイケアフェニックスさんのブログ記事があったので紹介します。以下は、記事の抜粋です。


ちょっと飲みすぎて、二日酔いになる前にサウナに行ってひとっぷろ浴びて、汗をかいてアルコールを”抜く”というのは、お酒好きの定番になっていることがあります。実際のところサウナで汗をかいてアルコール分は体から抜けるのでしょうか?

アルコールは体内に入ると肝臓や筋肉で分解されて、まずアセトアルデヒドとなり、アセトアルデヒドは次に酢酸になります。そしてその酢酸は、最終的に二酸化炭素と水になって体外に出ていきます。中間物質のアセトアルデヒドは有害で、二日酔いの原因になります。

汗を皮膚から分泌するのは汗腺ですが、アルコールやアセトアルデヒドを排出する機能は持っていません。アルコール分は汗や呼気、尿などからも排出されますが、その割合は摂取したアルコール分のわずかに2~10%程度です。つまり大部分のアルコールはアルコールとして排出されずに、水と二酸化炭素になるまでは体内にとどまるのです。

アルコールには利尿(尿をたくさん作る)作用があるので、汗をかかなくても尿としてある程度排出されますが、その量は微々たるものです。ですので飲酒をした後に汗をかいてアルコールを抜こうとして運動するのも厳禁です。

それより心配すべきはその脱水症状です。実は二日酔いの時点ですでに脱水症状に陥っています。頭痛や吐き気はアセトアルデヒドが原因ではなく、この脱水症状が原因の場合もありますから、その状態で運動したり、サウナにいったりして、さらに汗をかくということが、いかに危険なことかは理解されると思います。

ですのでアルコールをいつもより飲んだ時は、その分たくさん給水する必要があります。そしてアルコールを摂取するのは比較的容易ですが、排出するには時間がかかるということを覚えておきましょう。


ということで、アルコールは汗からは排出されないので、汗をかいてアルコールを”抜く”というのは幻想です。むしろ、アルコールで尿が増え、水分が尿に失われた状態(脱水状態)を汗をかくサウナや運動は悪化させるので、逆に厳禁です。

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