ゾフルーザ®使用の二次性細菌性肺炎の罹患率はタミフル®使用の10倍以上!

タミフルとゾフルーザ、二次性肺炎が多いのは
学会報告レベルのエビデンスですが、ゾフルーザ®使用後の二次性肺炎の数字があまりに衝撃的なので紹介します。以下は、記事の抜粋です。


オセルタミビル(タミフル®)治療群とバロキサビル マルボキシル(ゾフルーザ®)治療群でインフルエンザ関連肺炎の罹患率を比較したところ、後者が有意に高率だった。2018/19シーズンを対象にした観察研究で明らかになったもので、さいたま市民医療センターの山岸氏らが、第47回日本救急医学会総会・学術集会(10月2~4日、東京都)で発表した。

インフルエンザ関連肺炎には、ウイルス性肺炎、ウイルス細菌混合性肺炎、二次性細菌性肺炎(解熱4~14日後の細菌性肺炎)がある。山岸氏らは、2018/19シーズンから新規抗インフルエンザ薬であるゾフルーザ®(一般名:バロキサビル マルボキシル)が利用可能となったのを機に、標準治療薬としているタミフル®(一般名:オセルタミビル)との間でインフルエンザ関連肺炎の罹患率に差があるのかを検証した。

対象は、開業医からの紹介患者を含む、一般外来や救急外来を受診した20歳以上の成人で、過去2年間にインフルエンザ感染の確定診断となった患者を組み入れた。確定診断がついていない患者や他の疾患で入院中の患者は除外した。年齢、性別、ウイルスのタイプ、インフルエンザのリスク因子、抗インフルエンザ薬の種類、インフルエンザ関連肺炎について、電子カルテのデータを用いて後向きに検証した。

2018/19シーズンにおけるインフルエンザ関連肺炎の罹患について、オセルタミビル群(50人)とバロキサビル群(30人)で検証した。患者背景は、両群で同等だった。

解析の結果、二次性細菌性肺炎の罹患率は、オセルタミビル群が2.0%だったのに対し、バロキサビル群が33.3%と群間で有意差を認めた(P<0.001)。他のインフルエンザ関連肺炎には有意差はなかった。また、入院率も後者で高率だった(17.1% 対 42.9%、P=0.028)。

二次性細菌性肺炎が多かった理由については、ゾフルーザ®耐性ウイルスの影響が考えられるとしている。


今後は、「多施設による大規模な検証が必要」と発表した山岸氏は言っているそうですが、ここまで結果がひどいとゾフルーザ®を使うことが罪悪のように思えるので、まともな医療施設や医師は使わなくなり、検証は難しいかもしれません。

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