がんの生存率は部位によって異なる。前立腺、乳房、甲状腺では5年生存率が9割を超えている。

全がんの5年相対生存率は66.1%
以下は、記事の抜粋です。


国立がん研究センターは、2019年8月8日に「がん診療連携拠点病院等院内がん登録2012年3年生存率、2009年から10年5年生存率」を公表した。今回のリリースでは、初めて「喉頭・胆嚢・腎・腎盂尿管がん」の3年生存率の集計も発表された(発表をみる

全がんの3年実測生存率※は67.2%(前回66.3%)、相対生存率※は72.1%(前回71.3%)で、5年実測生存率は58.6%(前回58.5%)、相対生存率は66.1%(前回65.8%)であり、すべての指標で上昇していた。

全がん(対象者数568,005例)の5年生存率の実測生存率は58.6%で前回より0.1上昇、相対生存率は66.1%で0.3上昇し、性別では男性が58.2%、女性が41.3%とやや男性が高い割合だった。診断時の年齢は、男女ともに70歳代が最も多く、70代以上が約47%の割合だった。

部位別の5年相対生存率は、胃71.6%、大腸72.9%、乳房92.5%、肝臓40.0%、肺40.6%、食道44.4%、膵臓9.6%、前立腺98.6%、子宮頸部75.3%、子宮体部82.1%、膀胱69.5%だった。

※註(実測生存率:実際に診療した患者の生存割合で、死因に関係なくすべての死亡を計算に含めた生存率。相対生存率:がん以外の死因による死亡などの影響を取り除くために、患者集団の実測生存率を、患者集団と同じ性・年齢構成の一般集団における期待生存率で割ることによって算出する生存率)

部位別の3年相対生存率は、胃75.6%、大腸78.7%、乳房95.2%、肝臓54.6%、肺50.8%、食道53.6%、膵臓16.9%、前立腺99.2%、子宮頸部79.6%、子宮体部85.9%、膀胱73.4%、喉頭84.4%、胆嚢33.4%、腎85.6%、腎盂尿管55.6%だった。


この集計には入っていませんが、甲状腺がんではステージIIIでも99%の5年生存率です(発表をみる)。このように、一口に「がん」と言っても、部位によって生存率に大きな違いがあることが良くわかります。

また、肺がんや腎がんの生存率は、今後の免疫チェックポイント阻害薬の使用によってどんどん上昇するだろうと思います。「がんで死ぬ」時代から「がんと(一緒に)死ぬ」時代がもう来ています。

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