新しい認知症、大脳辺縁系優位型老年期TDP-43脳症(Limbic-predominant age-related TDP-43 encephalopathy、LATE)

アルツハイマー患者、実は別の種類の認知症か
以下は、記事の抜粋です。


これまでにアルツハイマー型認知症と診断されていた人の中には、実は新たに発見された種類の認知症だった人が多く含まれていると、国際研究チームが発表した。ある専門家は、近年で最も重要な認知症に絡む発見だと話している。

LATE(Limbic-predominant age-related TDP-43 encephalopathy、大脳辺縁系優位型老年期TDP-43脳症)と呼ばれるこの症状は、アルツハイマー型認知症と似ているが、異なる病気だという。

新たな認知症が特定されたことで、これまで認知症の治療方法が確立してこなかった理由が明らかになるかもしれない。

さまざまな種類の認知症があるが、中でもアルツハイマー型認知症が最も患者の数が多いとされ、広く研究されている。しかし今回の研究では、アルツハイマー型と診断された患者の最大で3分の1が、実はLATEである可能性があるとしている。また、アルツハイマー型とLATEは併発することもあるという。

研究は、認知症患者の死後解剖の結果を基にしている。それによると、LATEは80歳以上が罹患するもので、この年齢グループでは5人に1人の割合で症状が確認された。調査チームはこのことから、公衆衛生におけるLATEの影響は大きいと指摘した。アルツハイマー型と違い、LATEはより緩やかに記憶が失われていくとみられている。

LATEはTDP-43と呼ばれるたんぱく質に由来する。一方、アルツハイマー型はアミロイドとタウというたんぱく質と関連がある。

LATE患者脳の顕微鏡写真(リン酸化されたTDP-43が染まっている)とMRI像


「アルツハイマー型に有効だといわれていた試験薬はLATEには効果がない。」ということは、LATEの混在がこれまでの抗認知症薬の臨床試験を狂わせていた可能性がありますが、これまで消えて行った抗認知症薬候補が復活できるかどうかは怪しいと思います。

問題は、患者の認知症がアルツハイマー型なのかLATEなのかを病院で医師が診断することはまだできないことです。

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