新種の人類、ルソン原人

新種の人類、ルソン原人を発見、フィリピン
以下は、記事の抜粋です。


人類の系統樹に、新たな枝が加わった。4月10日、フィリピンの研究者が新種の原人を発見したと発表した。

「ホモ・ルゾネンシス(Homo luzonensis、ルソン原人)」と命名された未知の小型人類は、少なくとも6万7000年前から5万年前には、現在のフィリピンのルソン島で暮らしていた。全部で7本の歯と6本の小さな骨がルソン原人と同定された。

これらの骨では不思議なことに、数百万年前の猿人(アウストラロピテクス)と、もっと進化した人類に見られる特徴が混在していた。東南アジアの島で古人類の証拠が見つかるのは、過去15年間で3件目だ。

今回のルソン原人の発見で状況は変わった。そして、人類が原始的な種から現生人類に近い種へと直線的に進化した、とするやや時代遅れの説も覆りつつある。人類の「モザイク」的な進化が一般的に起こっていた証の1つと捉えられている。最近の相次ぐ発見により、アジアの人類は、更新世が幕を下ろす1万2000年前にはすでに驚くほど多様だったことがうかがえる。

フィリピンの初期人類の行動の一部が現生人類に近い。これには、道具の使用が含まれる。同じ地層から見つかったシカの骨に、石器で切ったような傷が付いていた。このシカの骨は、ルソン原人が道具作りの達人であり優秀な狩人だったことを示す証拠だと考えられている。

さまざまな研究により、古代の人類種の間では、交雑が定期的に起きていたことが明らかになっている。しかし、ルソン原人の祖先が、当時アジアに住んでいた他の人類と交配し子を産んでいたかどうかはわからない。ちなみに当時のアジアには、謎に包まれたデニソワ人などがいた。

1つはっきりしていることは、東南アジアには、おそらく現在化石から判明しているよりも多くの種の人類が暮らしていたということだ。


現生人類は、約20万年前に出現したとされています。そのころは、ネアンデルタール人も含めて、いろいろな初期人類も存在していて交雑が行われていたようです。ルソン島が少なくとも250万年の間は大陸と繋がっていなかったということを考えると、ルソン原人の発生や歴史など本当にわからないことだらけだと思いました。

今後は、いろいろな新しい原人が次々に発見されるかもしれません。

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