水族館で死んだペンギン 原因は餌のイワシに大量の塩

水族館で死んだペンギン 原因は餌のイワシに大量の塩
以下は、記事の抜粋です。


兵庫県姫路市の市立水族館で先月、8羽のペンギンがけいれんなどの症状を起こして死んだ問題は、誤って大量の塩がしみこんだイワシを餌として与えていたことが原因だと分かりました。

姫路市の市立水族館では、1月24日から翌日にかけて、飼育しているフンボルトペンギン、11羽のうち、8羽にけいれんやおう吐などの症状が出て、死にました。水族館は与えた餌に問題があるとみて、民間の研究機関に調査を依頼していました。

その調査結果によりますと、死んだペンギンにはいずれも、塩分を過剰に摂取したことによる循環器障害が起きていたということです。また、餌として与えたイワシには、大量の塩がしみこんでいたということです。

これについて姫路市立水族館の館長は「ペンギンに栄養をつけようと塩をたくさん振りかけたイワシを与えてしまったのが原因だ。このような事態を引き起こし、誠に申し訳ない」と話しています。


塩分の過剰摂取が大量死の原因だったことはそうかもしれませんが、「循環器障害」というところに引っかかりました。

ヒトの場合、「食塩中毒の主な症状は頭痛,嘔吐,口渇感,発熱,下痢,意識障害であり,その病態は高Na血症,血漿浸透圧の上昇に伴う細胞内脱水に起因する。このため,脳萎縮を来し脳血管が破綻して,くも膜下出血や硬膜下血腫,脳出血を合併すると言われている 4, 7。」そうです(症例報告より)。

イヌの食塩中毒の場合でも、中枢神経に障害がおこり、また急速に血液中のナトリウムの値を下げても循環血液量の急激な増加により肺水腫などがおこった例が獣医さんによって紹介されていました(記事をみる)。

神戸新聞の記事には、「同館では1月24日、ペンギンが突然けいれんや嘔吐を起こし、獣医師が点滴や抗生物質の投与などを行ったが、同日に6羽、25日朝までに2羽が死んだ。鳥インフルエンザ検査は陰性で、死因が分からず、同館は可能性として(1)「塩分補給のため」として24日に塩をまぶしたイワシを普段の餌に加えたこと(2)年齢との関連(3)外部からの感染症−の要因を示していた。同館によると、死んだ8羽のうち2羽を検査した結果、全身の臓器がうっ血し、塩分の過剰摂取による循環器障害とみられたという。」と書かれています(太字はブログ著者)。

全身の臓器がうっ血したのは、血液中のナトリウム値を下げるために行った点滴で循環血液量が増えた結果かもしれません。

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