インフルエンザ、今年のワクチン株と流行株の抗原性は一致しているか?

インフルエンザ患者数、過去最多に A型2種類の流行重なる
以下は、記事の抜粋です。



厚生労働省は2月1日、全国約5000の定点医療機関から報告されたインフルエンザの患者数が、1月21~27日の1週間で1医療機関当たり57.09人になったと発表した。前週の53.91人より増え、今の形で統計が始まった1999年度以降で最多となった。この1週間の受診患者数は推計223万人。今年に入って2種類のA型ウイルスの流行が重なっており、患者数を押し上げたとみられる。


国立感染症研究所によると、今冬は2009年に新型として流行後に定着したA型の「H1N1」がまず流行し、検出されたウイルスの6割を占める。しかし、昨年末から1968~69年の香港かぜが由来のA香港型「H3N2」も増え始め、今年の検出数ではH1N1を上回る。昨冬流行したB型はほとんど検出されていない。ウイルスの種類が違うと、1シーズンに2度かかることもあり、注意が必要だ。

全ての都道府県が流行の警報レベル(1医療機関当たり患者数30人以上)となっており、このうち首都圏など14都県は警報レベルの2倍に当たる同60人以上。50人以上60人未満も12府県に上る。


国立感染症研究所のサイトで、昨年末にこの冬の流行を予測してワクチン作成のために選定された株を調べてみました。

○2018/2019冬シーズン
A/Singapore(シンガポール)/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09
A/Singapore(シンガポール)/INFIMH-16-0019/2016(IVR-186)(H3N2)
B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
B/Maryland(メリーランド)/15/2016(NYMC BX-69A)(ビクトリア系統)


これらと記事の記載を比較すると、A(H1N1)はおそらく、ワクチン株と流行株の抗原性が一致していると思われます。一方、A(H3N2)については、香港とシンガポールの違いがあること、さらにA(H3N2)株は同じ香港株であっても卵馴化による抗原変異が生じやすいことを考えると、抗原性の『ずれ』が生じている可能性があります。1勝1敗というところでしょうか。

とは言うものの、今年のA香港型「H3N2」とワクチンのA/Singapore(シンガポール)/INFIMH-16-0019/2016(IVR-186)(H3N2)の抗原性がどの程度一致しているかの情報は今のところないと思います。ご存知の方がおられましたら、お教えください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする