抗インフルエンザ薬の予防投与 について

友人からメールで、彼の高齢の家族の一人が入院している病棟で、昨日から今日にかけて27人の発熱者が出たそうで、調べるとA型のインフルエンザと判明したとのことでした。「予防注射はしているが、看護師が時間の問題だと言った」と心配していました。私が、入院している病院は、タミフル(一般名:オセルタミビル)などの予防投与はしないのか?と聞いたところ、友人は、「先日の淡路はそれで失敗したものね」と返してきました。何のことかわからず、ネットを調べると以下のような神戸新聞のニュースがありました。

インフル集団感染 予防薬投与は当初、職員のみ(2019/1/22 22:02)
以下は、記事の抜粋です。


7人が死亡した養護老人ホーム「北淡荘」のインフルエンザ集団感染問題で、県は未発症の入所者への抗インフル薬投与を1月11日の段階で施設に助言したが、施設が投与に踏み切ったのは1週間以上後の19日だった。予防措置については国も一定の基準を示しているが、判断は各施設に委ねられており、感染が拡大した可能性がある。県は一連の経緯を検証する方針。

県洲本健康福祉事務所は、13人の集団感染と1人の死亡を1月11日に把握。北淡荘への立ち入り調査を実施し、未発症の入所者、職員全員への抗インフル薬投与による感染拡大予防を施設に助言した。

予防措置に関して、国も集団感染時の投薬検討を示しているが、日本感染症学会は「インフルエンザ様の患者が2~3日以内に2名以上発生し、1名でも迅速診断でインフルと診断されたら、フロア全体の抗インフル薬予防投与の開始を考慮すべき」とより具体的に提言。同事務所はこれを参考に、施設の嘱託医に相談するよう求めたという。提言によると、70~80%の予防効果が確認されている。

しかし、施設は職員への投与について医師に相談。医師は職員分のみ薬を処方した。その後、死者、感染者数が拡大し、同事務所は17日、再び立ち入り調査を実施。予防投与について確認したところ、施設は「実施した」と答えたが、実際には職員に対してのみだった。

18日になって、入所者へ投与されていなかったことが判明。施設は翌19日、投与に踏み切った。

淡路島では、南あわじ市の施設からも今月14日、37人の集団感染と関連する1人の死亡の報告があった。同事務所が抗インフル薬の予防投与の検討を促し、同施設は入所者らに投薬。集団感染は収束に向かったという。


日本感染症学会は、以下のケースが予防投与の対象になるとしています。
(1)家族など同居する人がインフルエンザにかかっていることに加えて、(2)かかった場合に重症になりやすい人であること、具体的には以下のいずれかの条件に当てはまる必要があります。●65歳以上の高齢者 ●気管支喘息など慢性の呼吸器疾患がある ●心不全など慢性の心臓病がある ●糖尿病などの代謝性疾患がある ●腎臓病がある。要するに、インフルエンザにかかった場合に重症になりやすい人です。

探し方が悪いのか、予防投与のエビデンスを探してみましたが、見つけられませんでした。でも自分の家族だったら、予防投与をして欲しいと思います。ただし、ワクチンと同様、公的医療保険は使えず自費診療の扱いとなりますが。

「タミフル予防投与」の画像検索結果

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする