「座位時間が長いほど糖尿病になりやすい」、加速度計を用いた客観的指標で検証

「座位時間が長いほど糖尿病になりやすい」、客観的指標で検証―久山町研究
以下は、記事の抜粋です。


これまでの疫学研究では、座って過ごす時間が長いほど2型糖尿病になりやすいことが報告されている。しかし、これらの研究での座位時間は参加者の自己申告によるもので、客観的指標で評価した研究は限られていた。そこで今回は、加速度計で客観的に評価した座位時間と糖尿病有病率との関連を調べる横断研究を実施した。

対象は、40~79歳の地域住民1,758人(平均年齢61歳、女性59%)。食習慣や肥満、インスリン抵抗性といった因子が座位時間と2型糖尿病の関連に及ぼす影響についても検討した。

解析の結果、座位時間が1日に6時間未満だった人に比べて、10時間以上だった人では糖尿病である確率が有意に高いことが分かった(オッズ比1.841、P=0.04)。

また、肥満や摂取エネルギー量で調整しても座位時間が増えるほどインスリン抵抗性指数が増大することも明らかになった。

以上の結果から、「日本人の一般住民を対象とした研究で、客観的に評価した座位時間と2型糖尿病は、中強度から高強度の身体活動量などの生活習慣因子とは独立して関連することが明らかになった。また、これらの関連にはインスリン抵抗性が強く影響する可能性があり、こうした関連は糖尿病のない一般住民でも認められた」と結論づけている。


元論文のタイトルは、”Objectively measured sedentary time and diabetes mellitus in a general Japanese population: The Hisayama Study”です(論文をみる)。

関連記事にも紹介しましたが、長時間座位は糖尿病だけではなく、がん、心疾患、脳卒中、腎疾患、自殺、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺疾患、肝疾患、消化性潰瘍と他の消化器疾患、パーキンソン病、アルツハイマー病、神経系疾患、筋骨格系疾患などによる死亡リスクが高まると報告されています。タバコを吸う次に健康に悪いと言われる長時間座位を止めましょう。

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