「もう人生を続けたくない」 104歳の豪科学者がスイスで自死

「もう人生を続けたくない」 104歳の豪科学者がスイスで自死
以下は、記事の抜粋です。


オーストラリアの環境・植物学者デイビッド・グドールさん(104)が5月10日、スイスの医療機関で自らの命を絶った。自死支援団体エグジット・インターナショナルが発表した。

グドールさんは末期症状を抱えていたわけではなかったが、生活の質(Quality of life)が低下していたことから、自死の決断をしたと語っていた。

オーストラリアではビクトリア州でのみ自殺ほう助が認められているが、対象者は末期患者に限られる。そのためグドールさんが自殺ほう助の認められているスイスに向かったことから、世界中の注目を浴びた。

直前の会見で、グドールさんは人生を「終わらせられることを幸せに思う」と述べた。

同氏は家族に囲まれながら「私の人生はこの約1年間好ましくないものだったので、それを終わらせられるのは幸せだ」、「今回さかんに注目されたことで、私が望む高齢者のための安楽死の実現を助けると思う」などと語った。

グドールさんは10日の午後12時半(現地時間)、バーゼルの自殺ほう助機関「ライフサークル」で鎮静催眠薬ネンブタールの注入によって「安らかに」亡くなった。

9日に行われた記者会見では、自分の件が注目を浴びていることに驚いたと語った。その上で、「もう人生を続けたくない」と話した。「私ほどの年齢の人や、それより若い人は(中略)正しいときに死を選ぶ自由を求めている」

自殺ほう助は、致死性の薬を処方するなどで対象者が自ら命を絶つことを助ける行為を指す。末期症状の患者の苦痛を和らげるために、医師が致死性の薬を投入するなどする安楽死・尊厳死とは異なる。

スイスでは1942年から、ほう助する側が当人の死によって利益を得ない場合のみ自殺ほう助が認められる。また世界で唯一、外国人にも自殺ほう助を提供する施設がある。

オランダとベルギー、ルクセンブルクでは自殺ほう助と安楽死が認められている。うちオランダとベルギーでは、未成年の安楽死は特別な場合に限られる。コロンビアは安楽死を認めている。米国ではオレゴン州、ワシントン州、バーモント州、モンタナ州、カリフォルニア州、コロラド州、ハワイ州で、末期患者への自殺ほう助が認められている。首都ワシントンDCでは2017年、同市在住者に同様の権利を認める法律が施行された。カナダのケベック州でも2016年、安楽死と自殺ほう助が認められた。


世界一の長寿を競っている国でこそ、こういう議論が必要だと思います。

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