「タダでも欲しくない」不動産が日本中で増え続けている

「タダでも欲しくない」不動産が日本中で増え続けている
以下は、記事の抜粋です。


「タダでも欲しくない」不動産が、日本中で増え続けている。ネットを見ると「タダでいいからこの不動産をもらってください」という情報をいくらでも見つけることができる。「空き家 無料」、「空き家バンク」などのワードで検索すれば容易に見つかるはずだ。

私が見る限り、日本の土地の8割から9割は、ほぼ換金価値がなくなっている。いったいなぜ、こんなことになってしまったのか?そもそも、不動産=土地の価値は農業が原点だ。不動産から米を始めとした農作物という価値が生まれることで、その土地自体の経済価値が発生した。産業の中心が農業から工業や商業に移った後も、増え続ける人口を収容できる不動産=住宅の価値は上昇し続けた。店舗や工場などに使われる不動産への需要も拡大した。

今、人口は減り始めた。しかし、都心部では世帯数という住宅需要は増え続けたので、住宅の価値は下がらなかった。一方、遠隔郊外や地方では、世帯数という住宅需要が増えない。人口は減少し続けている。さらにインターネットの普及により物を売る店舗の必要性が減少した。工場などの設備も、必要性が薄れた。すなわち、日本全体で不動産に対する需要が著しく減退した。食料を生産する農業の必要性も、貿易の自由化によって縮小してしまった。

これらが、遠隔郊外や地方の不動産の「無価値化」につながっている。少子高齢化や人口減少には歯止めがかからない。この大きな流れがある限り、不動産の「無価値化」が進行する。

私の知り合いの秋田県人は、親が残した田舎の田畑と家屋の処理に苦悩している。ブログ読者の新潟在住者は、商店街の店舗を無料で譲り受けてリサイクルショップを経営している。

一方、東京の都心エリアを中心とした不動産の局地バブル現象は、今も続いている。新築マンションの坪単価が1000万円などという、非現実的な現象が発生している。特に、湾岸エリアのタワーマンションは、もはや「狂乱」といっていい状態。金利の上昇やリーマンショック級の事件、あるいは大きな地震でも起きれば、たちまち幻想は崩壊してしまうだろう。

日本の大半のエリアでは不動産の「無価値化」。そして、ごくごく限られた場所では狂乱の「局地バブル」。この国の不動産市場は不健全だ。


とても印象に残った記事でしたので紹介します。私がシャッター街や旧国鉄の廃線を見るたびに感じていた漠然とした不安感は、こういうことだったのかと思いました。

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