コーヒーと大動脈弁狭窄症リスク~7万人の前向き研究…悪い話です

コーヒーと大動脈弁狭窄症リスク~7万人の前向き研究
以下は、記事の抜粋です。


今回、カロリンスカ研究所のSusanna Larsson氏らの7万人超による前向き研究により、コーヒー摂取量と大動脈弁狭窄症リスクが正相関することが示された。研究には、ベースライン時のアンケートでコーヒー摂取量を回答した7万1,178人の男女が参加した。

主な結果は以下のとおり。

・平均追跡期間(15.2年)の間に、1,295人の参加者(男性777人、女性518人)が大動脈弁狭窄症と診断された。
・年齢、性別、喫煙、ほかの危険因子の調整後、コーヒー摂取は用量反応的に大動脈弁狭窄症リスクと正相関していた。
・多変量ハザード比は、コーヒー2杯/日の増加当たり1.11(95%信頼区間:1.04~1.19)、摂取量最多のカテゴリー(6杯/日以上)を最少のカテゴリー(0.5杯/日未満)と比較すると1.65(95%CI:1.10~2.48)であった。


元論文のタイトルは、”Coffee consumption and risk of aortic valve stenosis: A prospective study”です(論文をみる)。

コーヒーが長寿に関連するとかいう「良い話」はいい加減なものも含めるとたくさんありますが、はっきりと「悪い」という話は珍しいので紹介します。

大動脈弁狭窄症は、左心室から大動脈を介して全身へ送られる血流の流れが妨げられ、左心室への負担が大きくなる病気です。その結果左心室の肥大が起こります。

加齢による動脈硬化が原因の一つと言われていますので、高齢者の多い日本ではもっとも遭遇する機会の多い弁膜症の一つだそうです。進行すると胸痛、息切れ、失神が起こるのが典型的な例ですが、症状がほとんどない、あるいは気づかずにいきなり心不全になる例が最近増えているそうです(記事をみる)。

一日6杯以上飲むヒトはそれほどいないと思いますが、飲み過ぎに気を付けましょう。

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