保険適用された持続血糖測定器Freestyleリブレによる「血糖トレンド」

血糖管理はHbA1cを見るだけでは不十分
糖尿病の新しい管理指標として「血糖トレンド」についての記事です。以下は抜粋です。


血糖トレンドとは、持続血糖測定器(CGM:continuous glucose monitoring または FGM:flash glucose monitoring)によって、数日間連続で記録した血糖値の変動のこと。

血糖トレンドは、近年登場した低価格の持続血糖測定器FreestyleリブレPro(CGM)とFreestyleリブレ(FGM)によって、プライマリ・ケア医でも測定が容易になった。CGMとFGMは、腕部に装着するセンサーとセンサーからデータを取得する本体のセットからなる医療機器で、価格はどちらも約2万円。装着した500円玉大のセンサーに本体をかざすと、血糖値が本体画面に表示されるという仕組みだ。センサーを装着すると針が皮下組織に挿入された状態になり、針先でグルコース濃度を測定する。間質液中のグルコース濃度が血糖値と相関することを利用し、血糖値の変動をシミュレートする。14日間続けて使用できるので、その期間の血糖値の推移を途切れなく知ることができる。(アボット ジャパンのグルコースモニタリングシステム「FreeStyleリブレ」は、2017年9月1日より保険適用されました。)

CGMでは検査期間が終了したら患者のセンサーを回収し、医師が持つ本体で血糖値の変動を後ろ向きに確認する。一方FGMは患者が本体を所有し、装着している間は食事前や服薬後など好きなタイミングで患者が血糖値を測定できるという特徴がある。CGMとFGMのどちらを使用しても最終的には連続14日間の血糖値トレンドの把握が可能になる。


要するに、下図のように一時的な高血糖スパイクが生じていても、平均値をみているだけのHbA1cではわからないということです。低血糖も同様です。

確かに、一時的にでも高血糖状態になるとグルコースが酸化され、活性酸素やフリーラジカルを生じ、これらが血管内皮細胞を傷害して、心血管イベントにつながると考えられています。しかし、「血糖変動の是正が心血管死などを抑えるかどうかの検証はこれからだが、アウトカムは改善すると考えられる」と書かれているように、「血糖トレンドを把握することにより、治療で生じる低血糖や食後の高血糖など血糖値の変動を最小化すること」が心血管イベントの発生を有意に減らすというエビデンスはまだ不十分のようです。

また、「一般的な治療介入として、低血糖を生じているようであればスルホニル尿素薬などを避け、低血糖を起こしにくい薬剤への変更が勧められる。」という記載もありますが、スルホニル尿素薬などの低血糖をおこす恐れのある薬物を初めから使うのがおかしいと思います。

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