砂糖へのマイナスイメージを握りつぶすため製糖業界が科学者を買収した結果、脂肪が悪者に

砂糖へのマイナスイメージを握りつぶすため製糖業界が科学者を買収していたことが明らかに
1年以上前のニュースですが、最近また話題になっているようなので紹介します(記事をみる)。以下は、2016年9月13日のGigazineの記事の抜粋です。


「糖分の過剰摂取が心疾患のリスクを上げること」は、現在で広く知られるところとなりましたが、ほんの数十年前までは「脂肪の摂取こそが心疾患のリスクを上げる」と考えられていました。この勘違いを引き起こしたのは「研究上のミス」ではなく、「砂糖に悪いイメージを持ってほしくない」という製糖業界からの圧力だったそうです。

ここ50年間、金で買収された研究者や内容をねじ曲げられた科学論文のせいで、砂糖などの甘いお菓子が持つ健康リスクは、もっぱら脂肪の持つ危険性であると誤認されてきました。そしてこの誤解により流行した「低脂肪で糖分の多い食事」は、現在の肥満社会を形作ったといっても過言ではありません。そんな業界団体と研究者の悪しき結びつきを証明するような驚くべき事実を、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究者たちが発見しています。

1950年代から1960年代初頭にかけての砂糖に関する研究では、低脂肪で糖分の多い食事が体内のコレステロール値を大きく上昇させることを裏付けるデータがそろっています。しかし、製糖業界は圧力をかけてこれらの研究結果をなかったものにしていきます。

文書によれば、砂糖研究財団はハーバード大学で栄養学科の学長を務めていたフレドリック・ステアー氏に砂糖研究の助力を求めたとのこと。さらに、そのステアー氏は同学科のメンバーであったマーク・ヘグステッド氏とロバート・マクギャンティ氏を砂糖研究財団と引き合わせます。そしてスタートしたのが、ステアー氏を監督役としてヘグステッド氏とマクギャンティ氏が主導で行った「プロジェクト226」という研究プロジェクト。同プロジェクトでは砂糖と心疾患の関係性を軽視し、砂糖よりも飽和脂肪がより人体に悪影響を及ぼす、という調査結果を複数公開していくこととなります。そしてさらに今回明らかになったところによると、これらの調査結果を公表したことで研究に関わった科学者たちは総額6500ドル、現在のレートで推定4万8900ドル(約500万円)を受け取っていたそうです。

ヘグステッド氏とマクギャンティ氏が共同執筆し、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンで公表された論文は、砂糖に関する研究結果を軽視し、脂肪が心臓疾患の主要な原因となっていると主張。さらに、結論としては飽和脂肪の摂取を減らすことで心臓疾患の発症率が下がることに「疑いの余地はない」としています。

ヘグステッド氏とマクギャンティ氏の先行研究により、1980年代まではほとんどの科学者が心疾患における砂糖の役割に見向きもしていなかったそうです。実際、1980年公開の「アメリカ人のための食生活指針」では、心疾患を防ぐために「脂肪と食事性コレステロールの摂取を控えること」と書かれているそうです。


元記事のタイトルは、”Sugar industry bought off scientists, skewed dietary guidelines for decades(砂糖産業は科学者を買収し、食事のガイドラインを自分たちに都合良く歪めていた)”です(記事をみる)。また、JAMAに掲載された元論文のタイトルは、”Sugar Industry and Coronary Heart Disease Research—A Historical Analysis of Internal Industry Documents”です(論文をみる)。

「脂肪が悪い」という呪縛から逃れられないヒトがまだまだ多いです。私の知っている女性も、脂っこいものを避け、菓子パンを食べてダイエットをしているつもりでしたが体重が増えて困っていました。菓子パンを止めるようにしたら体重が減り始めたそうです。

実験系の科学者は多くのお金が必要なので、ごく一部の例外を除いてお金に弱いです。

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コメント

  1. 「文書によれば、砂糖研究財団はハーバード大学で栄養学科の学長を務めていたフレドリック・ステアー氏に砂糖研究の助力を求めたとのこと」ですか、
    もし本当なら「ハーバード・ブランド詐欺」で
    人類レベルの影響力=“dignity”( http://bit.ly/2ptpAUg )を悪用した
    と言えますね。

    「ハーバード・ブランド詐欺」については、拙ブログ記事
    http://franoma.blog.fc2.com/blog-entry-73.html
    に書きました。