「プロトンポンプ阻害薬(PPI)」の長期利用で死亡リスクが高まる?!

胃酸抑制効果の高い薬剤「プロトンポンプ阻害薬(PPI)」の長期利用で死亡リスクが高まるとの発表
以下は、記事の抜粋です。


代表的な胃酸分泌抑制薬の「プロトンポンプ阻害薬(PPI)」について、死亡率を高めるリスクがあるという研究結果が発表されました。

Risk of death among users of Proton Pump Inhibitors: a longitudinal observational cohort study of United States veterans | BMJ Open

PPIは胃の細胞プロトンポンプに作用して胃酸の分泌を抑制する薬で、同じ胃酸分泌抑制作用を持つH2ブロッカーよりも抑制時間が長いとされています。

研究では、2006年10月から2008年9月までの期間にPPIを処方された27万5933人の患者とともにH2ブロッカーを処方された患者7万3355人について、服用後から5年間に死亡した割合に関する追跡調査が行われました。その結果、H2ブロッカーを服用した患者に比べてPPIを服用した患者の死亡リスクが25%高いことがわかったとのこと。

PPIが特定の疾病と関係性があるとする研究は他にもあり、腎臓病、腹部の感染症、心臓病、肺炎、認知症を引き起こすリスクが指摘されています。


PPIが長期投与されるのは、脳梗塞や心筋梗塞の予防にアスピリン製剤(バイアスピリン®)を投与する際に、胃腸障害を防ぐためという理由が一番多いのではないかと思います。タケダは、アスピリン・ランソプラゾール(PPI)配合製剤(タケルダ®)まで作っています。

上の研究は観察研究なので、エビデンスとしはそれほど強くはないですが、私はバイアスピリン長期投与による胃腸障害の予防にはファモチジンなどのH2ブロッカーを使おうと思います。

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