iQOSなどの電子タバコ(加熱式タバコ)にも受動喫煙に相当する二次曝露が発生する

加熱式たばこも危険! エアロゾルを平面レーザーで可視化
以下は、記事の抜粋です。


加熱式たばこは、「煙が出ない」「室内の空気を汚さない」「有害性が低い」ことを謳い文句にしているが、発がん性物質を含んでおり、また、受動喫煙に相当する二次曝露も発生する。産業医大の大和浩氏は、第58回日本肺癌学会(10月14〜15日)で、加熱式たばこが有する危険性について報告した。

現在、日本では大手3社が加熱式たばこを販売している(下図)。急速にシェアを拡大しつつある加熱式たばこは、「煙がでない」「においが少ない」といったイメージが先行し、紙巻きたばこよりも安全な印象を与えることが多い。実際、紙巻きたばこは不可だが、加熱式たばこは使用可能な飲食店が散見されるようになった。

しかし、加熱式たばこにはニコチンをはじめ、紙巻きたばこに含まれている発がん性物質(ニトロサミンなど)が含まれていることが報告されている。

大和氏らは、わが国で入手可能なiQOSなど3つの加熱式たばこを被験者に使用させ、煙の可視化を試みた。その結果、いずれの加熱式たばこにおいても、口からエアロゾルが呼出され、2~3mの距離までエアロゾルが飛散することが確認された(下の動画はiQOS)。

大分県の人口8万人の市において自動車製造業の職員3,155人を対象にアンケートを実施したところ、1,566人(52.1%)が紙たばこの喫煙者、273人(9.1%)がiQOS常用者で、そのうち140人が重複使用者であった。

加熱式たばこを使用することは”喫煙である”と思うかとの問いに対し「いいえ」と誤った認識を示した人が全体の17.0%いた。禁煙の場所で加熱式たばこを使用してよいかとの質問に対しても「はい」とする誤った認識の回答が全体の16.7%あった。「禁煙場所で加熱式たばこを使用してよいと思う」という回答は、非喫煙者で10%、元喫煙者で11.3%、現喫煙者で20.6%と多くなった。

加熱式たばこのエアロゾルは室内の照明では見えにくいが、レーザー光線を照射すると有害なエアロゾルが呼出されていることが分かる。つまり、加熱式たばこでも受動喫煙に相当する二次曝露が発生する。禁煙の場所では加熱式たばこも禁止すべきで、そのためには「加熱式たばこにも発がん性物質が含まれること、二次曝露のリスクが存在することを記載した啓発的なパンフレットなどを積極的に配付し、使用者を減らす介入をする必要がある。


WHOは、加熱式タバコ(電子タバコ)はエアロゾルが見えにくいだけで、有害な重金属を大気中濃度以上に含むとして、「電子タバコのエアロゾルにさらされると、健康に悪影響がもたらされる可能性がある」と指摘しているそうです。

日本呼吸器学会も「新型タバコの主流煙には、燃焼式タバコとほぼ同レベルの有害物質が含まれている」「加熱によりエアロゾルを発生させる仕組みは、複雑な混合物を発生させ発がん性物質に変化させる」などの研究結果に基づいて、新型タバコの使用は「推奨できない」とし、従来のタバコと同様に「飲食店やバーを含む公共の場所、公共交通機関での使用は認められない」と述べています(日本呼吸器学会の見解をみる)。

タバコ会社の宣伝が上手すぎるためか、「禁煙しています。iQOSに替えました!」と自信をもって言うヒトが結構います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント