根拠のないパクリ記事のパクリ記事…「ホルモン漬けアメリカ産牛肉」のがんリスク…実は日本の鶏肉の方が高いみたいだけど、、、

「ホルモン漬けアメリカ産牛肉」が乳がん、前立腺がんを引き起こすリスク
文春オンライン」に奥野修司という人が書いている記事ですが、以下の批判記事に出てくる「郡司和夫センセのパクリ記事」のパクリ記事だと思われます。
郡司和夫センセのパクリ記事?? 牛肉のホルモン剤
とりあえず、以下は記事のまとめです。


●「ホルモン漬けアメリカ産牛肉」の危険性を詳細なデータとともに解説している
●エストロゲンの濃度が、国産牛と比較しアメリカ産牛肉は赤身で600倍も高かった
●エストロゲンはホルモン依存性がん(前立腺がん、子宮がんも卵巣がん)の危険因子という


上に紹介した批判記事が的確に批判しているので追加はしませんが、現在のところ、牛肉中のエストロゲンで乳がんが増加するという科学的なエビデンスはありません。

また、記事中に出てくる半田氏と藤田氏の論文は以下のものだと思われます。アメリカと日本の牛肉中のエストロゲン量を測った結果を報告した、図が1つで2ページだけの論文です。2009年に発表されましたが、半田氏も藤田氏もその後の研究を発表しておられません。
Estrogen concentrations in beef and human hormone-dependent cancers
以下に論文の一部を引用します。


We found that USA beef contained much higher levels of estrogen, particularly E2, than Japanese beef. The median concentrations (pg/g) of E2 and E1 in USA beef fat (14.0, 7.7) were 140 times and 11 times, respectively, higher than those in Japanese beef fat (0.1, 0.7) (Fig.1 A). In red meat, E2 and E1 levels of USA beef (3.8, 1.0) were ∼600 times and 10 times, respectively, higher than those of Japanese beef (0.0, 0.1) (Fig.1 B).


以下は、データ部分の和訳です。


アメリカの牛肉の脂肪中のエストロゲン量(pg/g)は、E2が14.0、E1が7.0で日本のはE2が0.1、E1が0.7でした。赤身では、アメリカがE2が3.8、E1が1.0、日本がE2が0.0、E1が0.1と書かれています。


脂肪中よりもずっと少ない赤身中の3.8pg/gのE2が「600倍!」の根拠です。これは「針小棒大」です。また、以下の記事には、日本のニワトリ肉の脂肪には、エストロゲンがE2 = 21.1pg/g、E1は65.7pg/g含まれていると書かれています。これは、アメリカの牛肉の脂肪(14.0と7.7)よりもかなり高いです。気にせず、美味しい肉を食べましょう。
Estrogen in chicken and beef may be contributing to hormone-dependent cancers

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