糖尿病治療薬「メトホルミン」ががん局所だけの制御性T細胞を抑制する可能性

岡山大、 糖尿病治療薬「メトホルミン」が制御性T細胞を抑制することを発見
以下は、記事の抜粋です。


岡山大の研究グループが、2型糖尿病治療の第一選択薬である「メトホルミン」が、がん局所に存在する制御性T細胞の増殖と機能を抑制することを明らかにしたことを発表した。

生体の制御性T細胞と呼ばれる細胞集団は体への過剰な免疫反応を抑えることできるが、がんに対する免疫反応も抑制してしまう。つまり、がんの予防や治療には制御性T細胞の数を減らす必要があるが、それを抑制すると逆に自己免疫疾患を発症する心配がでてくる。

研究グループは、既存薬であるメトホルミンが、がんの中に存在する制御性T細胞だけを抑制し、がん以外の部分に存在する制御性 T 細胞の数と機能には影響を及ぼさないことを明らかにした。具体的には、担がんマウスにメトホルミンを投与したところ、腫瘍塊の中で増殖するはずの制御性T細胞がアポトーシスという細胞死に陥り、その数が激減することを見出した。

オプジーボ®(一般名:ニボルマブ)などを用いるがんの免疫治療は、進行がんの治療に革新をもたらしているが、制御性 T 細胞の非特異的活性化によると思われる自己免疫疾患などの副作用の問題が残っている。メトホルミンは、がん局所だけの制御性T細胞を抑制するという発見は、今後のがん免疫治療に革新をもたらし、より有効で安全な治療法の開発につながることが期待される。


元論文のタイトルは、”Attenuation of CD4+ CD25+ Regulatory T Cells in the Tumor Microenvironment by Metformin, a Type 2 Diabetes Drug”です(論文をみる)。

マウスでの実験結果です。この結果が、ヒトにおいても臨床的に投与されるメゴホルミン量でも再現できるのであれば、画期的な発見だと思います。糖尿病でメトホルミンを服用している患者でがんの発生率が低いなどというデータはあるのでしょうか?

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