「選手が病気(喘息)を言い訳にせず」がダメな理由

◆詳細版◆喘息は死ぬ危険のある病!24時間TV公式ツイ「選手が病気(喘息)を言い訳にせず」がダメな理由。小児科医、喘息患者からの解説と批判のまとめ
8月26日に放映された「24時間テレビ40」という番組の公式ツイッターに以下のような投稿があったそうです。


この後は2歳の時に小児ぜんそくと診断された羽生結弦選手が、病気を言い訳にせず世界のトップで戦い続ける思いをテレビで初告白。さらに、郷ひろみと氷上コラボ!全国の病気を抱える子供たちにエールを送る。是非お見逃しなく! #24時間テレビ40


以下は、このツイートに対する、小児科医や精神科医と称する方々の意見です。


もちろん羽生選手が「ぜんそくを持ちながら」あるいは「ぜんそくを克服し」活躍するのは多くの子どもの励みになると思います。それは「言い訳にせず」という曖昧な根性論では無く、適切な医学的管理によるはずです。そして病気の子どもができるだけ普通に生活できるように手伝うのが我々の仕事。

ご存知ない方のために付け加えると、ぜんそくはしぬかもしれない病気です。そしてしぬきっかけとして良くあるのは我慢してしまうこと。もしぜんそく発作が起こったら、我慢してはいけないのです。「ぜんそくを言い訳にせず」と言うのは本当に最悪の言い方です。

喘息をお持ちの皆様。喘息の調子が悪い時はぜひ仕事も学校も休んで医療機関を受診してください。私も喘息が悪化した時は診療を休みます。羽生選手が活躍できるのは喘息にしっかり向き合い、適切な治療・支援を受けているからであって、この病気を「言い訳にしていない」からではありません。

喘息は甘えとか言う人が喘息持ちの人の気持ちを理解するために呼吸を制限するマスクとか作るのはどうだろう。妊婦の苦労がわかるスーツとか、緑内障の人の視界を体験できるゴーグルがあるならこれもありじゃないか?気管支がストローぐらいの狭さになったような辛さを体験させてやればいいのよ。喘息の苦しみをよく表してる画像があった。想像してください…


下の図のように、テレサ・テンさんが亡くなった時(1995年)よりも喘息の治療は格段に進みました。わが国の喘息死の動向を厚生労働省人口動態統計で見ると、人口10万対の喘息死亡率(総数)は近年順調に減少し、2013年には総数1.4(男1.1、女1.6)と史上最低値になり、喘息死亡総数も1980年6,370人であったのが2013年には1,728人まで減少しました。しかし、まだ年間1000人を超えるヒトが喘息で死亡しています。

この記事には「以下のまとめを読む上で、『言い訳にしない』が羽生選手ご本人の発言ではないことをご留意下さい。」と書かれています。根性論を振りかざすメディアの責任です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする