一晩寝かせたカレー、ウェルシュ菌増殖の恐れ…昨年は全国で1400人発症

一晩寝かせたカレー、ウェルシュ菌増殖の恐れ…昨年は全国で1400人発症
以下は、記事の抜粋です。


本格的な夏の到来を前に、各自治体が、加熱しても殺菌しにくい「ウェルシュ菌」食中毒への注意を呼びかけている。作りおきしたカレーなどの煮物が原因となることがあり、昨年は全国で約1400人が発症した。

ウェルシュ菌は肉や魚、野菜などに広く付着する。加熱処理さえすれば「安心」と考えがちだが、この菌は加熱しても一部は残存する。カレーやシチューのようにとろみがあり、空気が通りにくい料理だと特に増えやすい。いったん増殖すると死滅させるのは難しい。100度で6時間加熱したが、それでも殺菌できなかったという報告もあるという。

厚生労働省の統計では、ウェルシュ菌による食中毒は過去10年間、およそ500~2800人で推移。原因物質別でノロウイルス、カンピロバクターの次に多い。

7月は大量発生が頻発する“要注意”月で、1980年には埼玉県久喜市で小中学校の給食で3610人、2012年には山梨県富士河口湖町のホテルで宿泊客の高校生126人が発症した。


ウェルシュ菌は、酸素が嫌いな細菌のため、カレーのように粘性の高い煮込み料理を深い鍋で作ると、鍋底付近がウェルシュ菌の好きな状態になり、暑い季節に室温で放置された場合は増殖します。また、「芽胞」という極めて耐久性の高い細胞構造を作ることができ、この芽胞は記事に書かれているように、100℃、6時間の加熱でも死滅しません。

食中毒は集団給食施設などで、食べる日の前日に大量に調理され、大きな器のまま室温で置かれていた事例が多いです。『加熱済食品は安心』という考えもウェルシュ菌食中毒の発生原因です。家庭での発生は少ないですが、調理中によくかき混ぜること、調理後は室温で放置しないこと、保存する場合は速やかに冷やして冷蔵庫に保存することなどを守りましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする