睡眠薬や抗不安薬として用いられるベンゾジアゼピンは1カ月で半数が依存性に

ベンゾジアゼピンは1カ月で半数が依存性に
この記事は、the New England Journal of Medicineの総説”Treatment of Benzodiazepine Dependence”(ベンゾジアゼピン依存の治療)の紹介です。Medical Tribuneのサイトに掲載されています。以下は、西伊豆健育会病院の仲田氏がまとめられた7つの「最重要点」です。


●BZDは1カ月以上の使用で半数が依存性に。半減期が短いほど依存性は高い
●使用禁止は重症筋無力症、小脳・脊髄失調、睡眠時無呼吸、慢性肺疾患、狭隅角緑内障
●離脱症状は痙攣が極めて一般的、聴覚過敏・羞明はBZD離脱に特異的
●離脱症状は短時間作用性BZDが2~3日、長時間作用性が5~10日で発現
●BZD減量は4~8週かけ毎週5割or 2週ごと10~25%減らせ
●数種のBZDはジアゼパム1種にまとめよ
●不眠に睡眠制限、大食い避け、定時就寝、昼寝避け、寝室静かに、TV・電灯避けよ


記事で紹介されたベンゾジアゼピン(BZD)には、超短時間作用性BZDのハルシオン(商品名、以下同)、短時間作用性BZDのデパス、リーゼ、コレミナール、レンドルミン、ロラメット、エバミール、リスミーなどや、長時間作用性BZDのセルシン、セパゾン、エリスパン、コントール、バランス、セレナール、レスミット、メレックス、メイラックス、レスタス、ドラール、ダルメート、ソメリンなどがあります。

以下の表は睡眠薬だけをまとめたものです。一般名で処方される場合もあるので参考にしてください。

作用時間 商品名 一般名 消失半減期[時間] 臨床用量[mg]
超短時間作用型 ハルシオン トリアゾラム 2〜4 0.125〜0.5
アモバン ゾピクロン 7.5〜10
マイスリー ゾルピデム 5〜10
短時間作用型 デパス エチゾラム 1〜3
レンドルミン ブロチゾラム 0.25〜0.5
リスミー リルマザホン 10 1〜2
エバミール・ロラメット ロルメタゼパム 10 1〜2
中間作用型 エミリン ニメタゼパム 21 3〜5
ロヒプノール・サイレース フルニトラゼパム 24 0.5〜2
ユーロジン エスタゾラム 24 1〜4
ベンザリン・ネルボン ニトラゼパム 28 5〜10
長時間作用型 ダルメート フルラゼパム 65 10〜30
ソメリン ハロキサゾラム 85 5〜10
ドラール クアゼパム 36 15〜30

問題は、これらの薬をたった1ヶ月服用しただけで半数が依存してしまうことです。

また、「非ベンゾジアゼピン系」とよばれる薬も薬理作用はほぼベンゾジアゼピンと同じで、依存も報告されています(論文をみる)。一度以前が形成されると治療は困難です。

残念ながら、現在の日本では医師も患者もこれらの薬の依存性(習慣性)に対する意識は低いです。依存で苦しむ患者さんを一人でも減らすためにこの記事が拡散されることを願います。

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コメント

  1. あ* より:

    「依存で苦しむ患者さんを一人でも減らすためにこの記事が拡散されることを願います」か、では、そうします。

    過去さん( https://ameblo.jp/momo-kako/ )や
    リッチーさん( https://ameblo.jp/aaa2806899/ )も、今日、ベンゾの件で
    厚生労働省に陳情なさるそうです。