補体因子Dに対する抗体医薬「ランパリズマブ(lampalizumab)」、黄斑変性の第2相臨床試験で有望な結果

黄斑変性の試験薬、第2相臨床試験で有望な結果 研究

以下は、記事の抜粋です。


失明を引き起こす眼病「黄斑変性」の進行を、有意に抑制できる可能性があることを示した研究論文が6月21日、発表された。

黄斑変性をめぐっては、まだ決定的な治療法が存在しておらず、60歳以上での失明原因のトップとなっている。世界の患者数は500万人以上に上る。

最新研究によると、薬剤「ランパリズマブ(lampalizumab)」の臨床試験では、損傷の拡大が20%抑制され、光感知細胞の破壊を食い止めることができたという。

今回の18か月間に及ぶフェーズ2(第2相)臨床試験では、患者129人を対象に、ランパリズマブ抗体の安全性と有効性を検査した。この治療では重篤な副作用は生じなかったという。


元論文のタイトルは、”Targeting factor D of the alternative complement pathway reduces geographic atrophy progression secondary to age-related macular degeneration”です(論文をみる)。

遺伝子解析によって、加齢黄斑変性症の一部が補体因子 H(CFH)遺伝子と高度に関連することが報告されています。また、黄斑変性の病変部にも補体成分が検出されることが知られており、ロシュ社はこの経路に働く補体因子Dに対する抗体医薬「ランパリズマブ(lampalizumab)」を加齢黄斑変性症治療薬として開発しています。

今回の臨床試験では、補体因子との関連の強い症例については、この抗体医薬が有効である可能性が示されました。これまでの関連記事で紹介してきた治療薬候補とともに期待したいと思います。

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