子宮頸がんの原因となるHPVウイルス感染リスクがワクチン接種勧奨以前のレベルに高まる

若い女性の「進行性がん」についての記事によると、30-34歳の女性の部位別がん罹患率(人口10万人あたり;2010年)は以下の通りです(記事をみる)。


子宮 37.5(うち子宮頸部30.2)
乳房 24.0
甲状腺 16.7
卵巣 8.3
胃 6.3
悪性リンパ腫 5.2
肺 2.1
大腸(結腸と直腸あわせ) 2.0


つまり、この年齢では女性特有の子宮頸がんと乳がんが多く、全年齢で最も死者数の多い大腸がんは少ないことがわかります。2011年には2,300人以上の女性が「子宮頸がん」と診断され、30代だけで1,600人も新しく発病しているそうです。この大半が子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンワクチンで予防できるはずです。

しかし、同ワクチンは、体のしびれや痛みといった接種後の副反応が報告されたとして、政府による積極的な接種勧奨が4年前に中止されました。その結果、接種者が大幅に減ったことにより、国内の女性の20歳時点でのHPV感染リスクがワクチン導入前と同程度に高まるとする予測が報告されました(記事をみる)。

以前の記事でも書きましたが、このままでは子宮頸がんで死ぬのは日本人女性ばかりになってしまうと思います。

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