作業員の肺から2万2千ベクレルのプルトニウム…どの程度の被ばくなのか?

茨城県の日本原子力機構大洗研究開発センターで、作業員5人が被曝した事故で、原子力機構は6月7日、このうちの1人の肺から、2万2千ベクレルのプルトニウムが検出されたと発表しました(記事をみる)。原子力機構は「急性の放射線障害が出るほどではない」としているそうです。

記事によると、原子力規制委員会の伴信彦委員は6月7日、「2万2千ベクレルの検出は半端な状況ではない。命に関わることはないだろうが、軽微なものではない。作業の状況が適切だったか確認する必要がある」と話したそうです。

原子力機構によると、これらが体内にとどまった場合、最初の1年間で1.2シーベルト(1,200ミリ・シーベルト)、今後50年の合計で12シーベルトの内部被曝が懸念されるそうです(記事をみる)。

普段から自然に浴びる量から致死量まで、わかりやすくまとめられた放射線量グラフを下に示します。被曝量が健康へもたらす影響という記事によると、0.5シーベルト(500ミリシーベルト)でリンパ球の減少、1シーベルトで吐き気などの急性症状がみられはじめ、3~4シーベルトで被ばくした人の半数、6~7シーベルトでは99%が死に至るそうです。がんの発生率は0.05シーベルト(50ミリシーベルト)から上昇し始めるそうです。

原子力規制委員会の伴委員の「命に関わることはないだろう」というのは「即座に命に関わることはないだろう」という意味だと思います。

「5人が搬送された放射線医学総合研究所(千葉市)の検査では、5人の肺からプルトニウムは検出されなかった」というニュースも出ましたが、被ばく量と健康についての「識者」のコメントについての疑問は残ります。