急性蕁麻疹(じんましん)にステロイドは無効

急性蕁麻疹にステロイドは無効という記事がありました。救急部を受診した急性蕁麻疹の患者100例を対象に前向きランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験を実施した結果、「痒みの消失または治癒に至るまでの期間短縮に関して、ステロイドを追加しても抗ヒスタミン薬単独を上回る効果は得られなかった」と結論した論文の紹介です。「日本皮膚科学会ガイドライン」の「蕁麻疹診療ガイドライン」を調べてみたところ、以下のような記載でした。


なおステロイドは,急性蕁麻疹に対して抗ヒスタミン薬と併用することで症状を抑制し,病悩期間が短縮したという小規模な臨床研究36)があるが,慢性蕁麻疹と同様,長期的予後に関する有用性は確立していない.そのため,ステロイドの使用は症状が重篤で抗ヒスタミン薬および補助的治療薬だけで制御することが困難な場合に限り,できる限り短期間にとどめる(CQ6:推奨度 C1,エビデンスレベル IV).


論文の著者は、「「第2世代のH1抗ヒスタミン薬は副作用を伴わずに急性蕁麻疹を治療できるというエビデンスがあるにもかかわらず、迅速な症状軽減にはステロイドが最も有効だと考える医師が多い」と書いています。私もステロイドは有効かもしれないと思っていました。ということで、日本での急性蕁麻疹治療に大きな影響があるニュースではないようですが、自分へのメモとして残しておきます。