人工甘味料添加飲料の摂取量が多いと卒中・認知症リスク増大の可能性

“Sugar- and Artificially Sweetened Beverages and the Risks of Incident Stroke and Dementia” (砂糖・人工甘味料添加飲料と卒中・認知症リスク)という論文が発表されました(論文をみる)。この論文に基づく以下の3つの記事を読んでみました。

ダイエット飲料飲む人、脳卒中・認知症リスク3倍 米大(朝日新聞)
人工甘味料:卒中・認知症リスク増加の可能性(内科開業医のお勉強日記)
ダイエット飲料、摂取で脳の健康リスク増大か 米研究(CNN)

上の論文では、年齢や性別などの韻詩を補正しても、人工甘味料添加飲料の摂取量が多いほど、虚血性卒中、全原因認知症、アルツハイマー性認知症のリスクが増大すると報告されています。ハザード比は、虚血性卒中 2.96 (95% 信頼区間, 1.26–6.97)、アルツハイマー病 2.89 (95% 信頼区間, 1.18–7.07)と約3倍でした。一方、糖添加飲料と卒中、認知症では相関が認められませんでした。

記事の最後に「人工甘味料の摂取が発症リスクを高めるのか、発症しやすい体質や生活習慣の人がダイエット飲料を好んで飲んでいるのかは現時点でわからないという。」とは書いていますが、朝日のタイトルは「センセーショナリズム」に侵され過ぎだと思います。

砂糖の入った飲料は大丈夫でダイエット飲料だけが危ないという興味深い報告ですが、糖尿病と卒中・認知症リスクが関連することは明らかなので、糖尿病の患者さんが好んでダイエット飲料を飲んでいる可能性はあると思います。