更年期障害のホルモン補充療法が動脈硬化の進展を抑制し死亡リスクも低下か

HRTが動脈硬化の進展を抑制か…死亡リスクも低下、米・後ろ向きコホート研究
以下は、記事の抜粋です。


更年期障害の症状を改善するためにホルモン補充療法(HRT)を受けている女性では、HRTを受けていない女性に比べて死亡リスクが低く、冠動脈石灰化スコアで評価したプラーク蓄積も少ないことが米国の閉経後女性約4,000例を対象とした後ろ向きコホート研究で示された。


以下は、同じ内容についての海外の記事です。
Study: Hormone Replacement Therapy May Help Improve Women’s Heart Health, Overall Survival
Hormone Replacement Therapy Associated with Lower Mortality…Therapy also linked with less plaque buildup in the heart’s arteries

ホルモン補充療法(HRT)とは更年期症状などの治療のために、閉経前後に体内で不足する女性ホルモンを補充する療法です。

HRTには、骨粗鬆症リスクやLDLコレステロールを介する心血管リスクの低下が期待される一方、がんや脳卒中などのリスクの上昇が懸念されていました。今回の研究では、HRTが冠動脈石灰化と死亡リスクに及ぼす影響について調べました。

その結果、1)HRT群では死亡リスクが約30%低かった。2)HRT群では冠動脈石灰化スコアが0(心血管リスクが一番低い)となる割合が20%高く、冠動脈石灰化スコアが0T399以上(心血管リスクが一番高い)となる割合が36%低かった。

The telegraph newsの記事によると、Cancer Research UKというイギリスの研究所の研究者によると、HRT治療を受けると乳がんリスクは2倍になるが、そのリスクの上昇は不健康な生活による上昇よりも少ないそうです。

いずれにしても、今後の前向き研究やランダム化比較試験の結果に期待しましょう。