腸内で増殖するビフィズス菌は酢酸の産生を介してメタボを改善する…乳酸菌はどうよ?

ビフィズス菌BifiX(R)によるメタボ抑制実験結果が科学誌に掲載

以下は、記事の抜粋です。


江崎グリコは、ビフィズス菌BifiX株が腸内細菌を大きく変化させて腸内の酢酸等を増加させることで、メタボリックシンドロームの悪化を抑制することを動物実験で確認しました。

論文タイトル:A proliferative probiotic Bifidobacterium strain in the gut ameliorates progression of metabolic disorders via microbiota modulation and acetate elevation(論文をみる).

【研究概要】
・脂肪を多く含む餌を与えて肥満にさせたマウスに、おなかで増えるビフィズス菌BifiXとおなかで増えないビフィズス菌(ロンガム株)のいずれかを7週間毎日与えた。
・ビフィズス菌BifiXを与え続けたマウスでは、内臓脂肪の蓄積が抑制され、耐糖能が改善した。一方、ロンガム株を与えたマウスでは同様の効果は得られなかった。
・これらの実験結果は、腸内で高い生存率と増殖能を持つビフィズス菌BifiXは、腸内細菌を変化させて主に酢酸を含む短鎖脂肪酸を増やすことによって、メタボリックシンドローム改善に期待できることを示した。


ビフィズス菌と乳酸菌は、どちらもヨーグルトなどの原料に利用されるため、同じような菌だと思われがちですが、分類学的にはまったく異なる種類の細菌です。

乳酸菌は糖を分解して乳酸を作るのに対し、ビフィズス菌は、乳酸以外にも酢酸を作ります。ヒトの腸内ではビフィズス菌が圧倒的に優勢で、1-10兆個のビフィズス菌が住んでいるのに対して、乳酸菌はその1/10000-1/100だといわれています。

この論文は、かなりしっかりとした査読のある雑誌に掲載されているので、これらの結果は信用できると思います。また、論文の要約には”Correlation analysis suggested that the elevation of gut acetate levels by BlaG treatment plays a pivotal role in the BlaG-induced anti-MS effects. “と書いてあるので、研究グループはビフィズス菌によって産生された酢酸が抗メタボに重要だと考えていると思います。

ということは、酢酸が産生できない乳酸菌にはこのような抗メタボ効果は期待できないということになります。乳酸菌メーカーの反応が知りたいです。

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