ゲノム編集技術「CRISPR」を用いて結核耐性牛の作成に成功

以下は、記事の抜粋です。


遺伝子編集技術の「CRISPR/Cas9」を用いた研究で、世界で初めて「牛結核の耐性を高めることに成功した牛を作り出すことに成功した」と発表されました。

「CRISPR/Cas9」とはDNAに含まれる反復クラスターを応用するゲノム編集技術のことで、論文の著者であるヤング・チャン博士らは、「CRISPR/Cas9n」と呼ばれるCRISPRシステムを用いることで、『NRAMP1』と呼ばれる結核耐性遺伝子を雌牛の遺伝子内に挿入することに成功しました。

この実験で重要なのは、CRISPR技術が遺伝子組み換え家畜の生産に適合するかもしれないという点です。

実験ではメスの乳牛の細胞に「NRAMP1」遺伝子を挿入。誕生した11頭の子牛を遺伝子分析すると、「NRAMP1」が遺伝子コードの目標部分にしっかりと統合されていることも確認できたとの加えて、11頭の子牛をウシ型結核の感染源となるバクテリアにさらしたところ、子牛たちの抵抗力が高まっていることも確認されています。


元論文のタイトルは、”Single Cas9 nickase induced generation of NRAMP1 knockin cattle with reduced off-target effects”です(論文をみる)。

NRAMP1は自然免疫に関連する遺伝子で、結核やサルモネラなどの感染後に宿主の細胞内に入り込むタイプの病原菌に対する抵抗性に関与すると言われています。遺伝子操作で家畜の病原抵抗性を高める事ができるようになったという事です。

関連記事にも書いていますが、異種の遺伝子を導入しない限り、できた生物は「遺伝子組換え生物」ではなく、自然交配でできた変異種と区別することができません。規制するのは大変難しいです。アメリカや中国は規制を諦めたようですが、日本はどうするのでしょう?下手に規制したら完全に置いて行かれると思います。

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