「高尿酸血症・痛風」には…総エネルギーとアルコールの摂取制限を…プリン体の有無は関係なし

「痛風」は“重大”です…果物とアルコールの摂取制限を

以下は、記事の抜粋です。


【Q】夫が病院で「痛風」と言われました。普段の生活にはどんな注意が必要でしょうか?

【A】尿酸の元となるのはプリン体という物質で、これはレバーや干し魚などに多く含まれます。ですがプリン体からは尿酸の約2割しか作られません。残り8割はブドウ糖から合成されます。つまり糖分の多い食事が高尿酸血症の一番の原因となるのです。食べ過ぎはもちろん、果物の過剰摂取が尿酸値を上げるいちばんの原因です。

ビールにはプリン体が多く含まれていて痛風に悪いけど、焼酎にはプリン体が含まれていないので問題ないと言われます。これも大きな間違いです。アルコールは肝臓での尿酸合成を促進し、プリン体の尿中排泄を妨げます。ですから焼酎であろうが「プリン体ゼロ」のビールであろうが、高尿酸血症の人はアルコールを飲んではいけないのです。

なので私は痛風の患者さんには、果物とアルコールの摂取制限を強く勧めます。  適度な運動もカロリー消費という点で大切ですし、十分な水分補給も必要です。適度な運動とバランスの良い食事、また尿をアルカリ性にするため野菜を多く摂取して下さい。


日本痛風・核酸代謝学会が2012年にだしたガイドラインをみてみました。「高尿酸血症・痛風の生活指導」の項には以下のように書かれています。


1.食奮療法
入院患者を除くと厳密な低プリン食を毎日摂ることはまず不可能に近いため, 髙プリン食を極力控えるという指導が望ましい。 プリ ン体としてー日の摂取量が400mgを超えないょうにする。

高尿酸血症・痛風患者の食事療法の主眼は、プリン体の制限からむしろ総エネルギーの制限に移行している。そのため、肥満傾向にある高尿酸血症・痛風患者に対しては、糖尿病治療に準じた摂取エネルギーの適正化が食事療法の第一に挙げられる。 高炭水化物食はインスリン抵抗性を増悪させるため好ましくない。 乳製品はむしろ血清尿酸値を低下させ、痛風のリスクも増加させないため、積極的に摂ることが望ましい。 ショ糖や果糖の過剰摂取は避けたほうがよい。

2. 飲酒制限
アルコール飲科は、プリン体の有無にかかわらず、それ自体の代謝に関連して血清尿酸値を上昇させるため、種類を問わず過剰摂取は厳に慎むべきである。 特にビールはプリ ン体を多く含むぱかりでなく、エタノール等量で比較すると他の酒類よりも高エネルギー飲料であるため、肥満を助長する可能性があり、注意すべきである。 血清尿酸値への影響を最低限に保つ目安量としては1日、日本酒1合、ビール500mL、またはウィスキー60mL程度であろう。

3. 運動の推奨
過度な運動、無酸素運動は皿清尿酸値の上昇を招くため避け、適正な体重(BMI<25)を目標にして、週3回程度の軽い運動を継続して行うことが好ましい。 有酸素運動は血清尿酸値に影響せずメ タボリックシンドロームの種々の病態を改善させる。


ということで、ガイドラインは、ほぼ松本さんの記載と同じですが、まとめると摂取する総エネルギーとアルコールの制限と運動の推奨でしょうか。「プリン体カットなら良いとか蒸留酒なら良い」とかいう迷信を信じないようにしてください。

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