「インフル、男性で重症化多い理由判明」?

m3.comの臨床ニュースの2016年の注目記事のトップに、「インフル、男性で重症化多い理由判明」というタイトルが書いてありました。そのタイトルをクリックすると、以下のようなニュースがありました。

女性はインフルエンザに対する防御力が高い可能性…エストロゲンが関連

以下は、その記事の抜粋です。


女性は男性に比べてインフルエンザに対する防御力に優れる可能性があることが、新たな研究で示された。

研究グループは、男女の鼻腔細胞を用いた実験で、エストロゲンがインフルエンザウイルスの複製能力を制限するようであることを突き止めた。

今回の研究は2つの点でこれまでの研究とは異なる」とKlein氏は話す。  「1つは、直接患者から分離した一次細胞を用いて研究を実施した点である。これにより、エストロゲンの性特異的な効果を直接確認することができた。もう1つは、エストロゲンの抗ウイルス作用をもたらしているエストロゲン受容体を初めて特定した点である。これにより、エストロゲンの一定の抗ウイルス効果が媒介される機序を深く理解することができた」と、同氏は説明している。


この論文は、エストロゲンに抗インフルエンザウイルス作用があることを示しただけです。確かに、閉経前の女性はエストロゲン値が1カ月のなかで変化するため、一般集団ではこの効果を確認するのが難しいとは思いますが、「インフル、男性で重症化多い理由」が判明したとは言えないと思います。

女性でも、閉経後はエストロゲン分泌が低下するので、リスクは男性並みかもしれません。やはり、ワクチン接種をお勧めします。

不思議なことに、上の記事は医師閲覧数のベスト100には入っていません。なぜ、2016年の注目記事のトップに書かれているのか不思議です。

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