「1人あたり」は最低な日本経済の悲しい現実…日本の生産性は、先進国でいちばん低い…について

「1人あたり」は最低な日本経済の悲しい現実…日本の生産性は、先進国でいちばん低い

以下は、記事の抜粋です。


「日本人は『○○の分野で世界第○位』という話が大好きだ」 これは、私が日本の皆さんに対して抱いてきた率直な感想です。 バブル直前の1985年、日本はすでに「世界第2位の経済大国」で、国中に自信がみなぎっているのを感じました。いまは中国に抜かれて第3位になっていますが、それでも世界には190以上の国がある中での第3位ですから、たいへんすばらしいことだと思います。

それ以外にも、輸出額、製造業生産額、ノーベル賞受賞数など、さまざまなジャンルの世界ランキングで、日本は高い地位を占めています。ですが、不思議なこともあります。日本ではなぜか、欧州では当たり前の「1人あたりで見て、世界第○位」という話はほとんど聞かれません。「全体で」「1人あたりで」、どちらで見るべきかはケースによって違いますが、国民1人ひとりの「豊かさ」や、個々人がどれだけ「潜在能力」を発揮しているかを見るには、「1人あたりで」のほうが適切なのは明らかです。

日本の実績を「1人あたり」の数値で見直すと、どんな風景が見えてくるでしょうか。

日本は「GDP世界第3位」の経済大国である
→ 1人あたりGDPは先進国最下位(世界第27位)
日本は「輸出額世界第4位」の輸出大国である
→ 1人あたり輸出額は世界第44位
日本は「製造業生産額世界第2位」のものづくり大国である
→ 1人あたり製造業生産額はG7平均以下
日本は「研究開発費世界第3位」の科学技術大国である
→ 1人あたり研究開発費は世界第10位
日本は「ノーベル賞受賞者数世界第7位」の文化大国である
→ 1人あたりノーベル賞受賞者数は世界第39位
日本は「夏季五輪メダル獲得数世界第11位」のスポーツ大国である
→ 1人あたりメダル獲得数は世界第50位
注:生産性は世界銀行(2015年)、輸出額・製造業生産額はCIA(2015年)、研究開発費は国連(2015年)、ノーベル賞はWorld Atlas(2016年)、夏季五輪メダルはIOC(リオオリンピックまで)のデータをもとに筆者算出

これだけでも、日本の「全体で見ると高いランキングにいるが、1人あたりで見るとその順位が大きく下がる国」という特徴が浮き彫りになるはずです。これは、単純に日本の人口が多いからです。

私は、日本を「この程度」にとどめているのは、「世界ランキングが高い」という意識に問題があるのではないかと思っています。1人あたりのデータを見ずに、世界ランキングが高いということだけを見て、日本の実績は諸外国より上だと信じ込んでいる人が多いのではないでしょうか。 これは、恐ろしい勘違いです。


上の記事を書いたデービッド・アトキンソン氏は、日本の1人当たりのランキングが低いことを「(日本人の)潜在能力が発揮できていない」からだとされていますが、そうでしょうか?はてなブックマークのコメントにあった、「日本は高齢者が多いので1人あたりの数値が低いのは当然で、生産年齢人口あたりで計算してもらうのがフェアだと思う。」というのが正しいと思います。

他の人のコメントの、「日本人の保守主義と時代錯誤な精神論、安定志向がこの国を殺している。/ 日本スゲーのTV番組を観てオナニーしている場合ではない。」というのも、そうかもしれないと思います。

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