ビスマス製剤を含む4剤併用療法が最も高いピロリ一次除菌率を示した

ピロリ一次除菌率、最も高い方法判明

以下は、記事の抜粋です。


ヘリコバクター・ピロリ菌感染患者1620例を対象に、3種類の一次除菌法の有効性を非盲検無作為化試験で比較。ITT解析によるビスマス製剤+プロトンポンプ阻害薬(PPI)+抗菌薬2種の10日間4剤併用療法の除菌率は90.4%(95% CI, 87.6 – 92.6)、PPI+抗菌薬3種の10日間4剤併用療法の除菌率は85.9%(95% CI, 82.7 – 88.6)、PPI+抗菌薬2種の14日間3剤併用療法の除菌率は83.7%(95% CI, 80.4 – 86.6)だった。


元論文のタイトルは、”Concomitant, bismuth quadruple, and 14-day triple therapy in the first-line treatment of Helicobacter pylori: a multicentre, open-label, randomised trial”です(論文をみる)。

ピロリ菌の除菌は胃がんの発症予防に極めて重要です。私の場合も、初回の除菌に勧められている標準的な一次除菌パック(PPI+抗菌薬2種)では除菌に失敗したことがあるので、関連記事に紹介したボノプラザン(タケキャブ®)などを使う新しいレジメンに注目しています。

今回の論文で書かれているビスマス製剤は、古典的な抗ピロリ菌薬として用いられていたもののようで、ヨーロッパなどでは現在もかなり使われているようです。

日本では、次硝酸ビスマスが「整腸薬・下痢止め」が古くから用いられています。抗菌作用のためではないかと思いますが、良くわかりません。非常に安価な薬です。

以下の記事によると、2011年にもビスマス製剤の有効性が報告されているので、その有効性は確かなようです。

ピロリ菌除菌効果、ビスマス製剤を含む4剤併用が標準治療を凌駕

通常の一次除菌パックにビスマス製剤を追加で処方するというやり方でも、除菌効率は良くなるのでしょうか?

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