RNAiによるPCSK9合成阻害薬inclisiran、年2~3回投与でLDL-C 50%減

新機序薬、年2~3回投与でLDL-C 50%減 PCSK9合成阻害薬inclisiran 、第Ⅱ相試験の中間解析

以下は、記事の抜粋です。


最近登場したPCSK9を標的としたモノクローナル抗体(PCSK9阻害薬)とは異なる機序でLDLコレステロール(LDL-C)を低下させるPCSK9合成阻害薬inclisiranの第Ⅱ相試験ORION-1の中間解析結果が米国心臓協会学術集会(AHA 2016、11月12~16日)で発表された。

スタチンによる至適治療を受けてもLDL-C高値の心血管疾患(CVD)およびCVD高リスク者を対象に、inclisiran 300mgを1回皮下投与した結果、投与から90日後にLDL-Cが平均で51%低下し、さらに初回投与から90日後に同用量を再投与する2回投与レジメンでは、180日後も57%のLDL-C低下が示されたという。

この結果を報告したImperial College in LondonのKausik K. Ray氏は、「inclisiranは投与回数が年2~3回で効果が持続すると考えられ、2~4週ごとの投与が必要なPCSK9阻害薬と比べてより安価な治療薬になるのではないか」と期待感を示した。


A Highly Durable RNAi Therapeutic Inhibitor of PCSK9という元論文をみると、inclisiranは、RNAi(RNA interference、日本語では「RNA干渉」などともいう)というメカニズムによってPCSK9の遺伝子発現を特異的に抑制するそうです。

inclisiranは、PCSK9を標的とするsmall interfering RNA (siRNA)を以下のように、化学修飾することで細胞に取り込まれると同時に、長時間作用するようにデザインされています。第Ⅱ相試験では大きな副作用は認められなかったそうですので、第Ⅲ相に期待したいと思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする