低塩分食は健康によくない?

低塩分食は健康によくない?
以下は、記事の抜粋です。


低塩分食は心臓の健康にとって危険であるかもしれない――マックマスター大学のAndrew Mente氏らの報告した研究結果が物議を醸している。

今回の分析に基づけば、減塩を心配する必要があるのは高血圧患者のみだとMente氏は主張している。研究によると、低塩分食(1日3g未満)により、高血圧でない人の心臓発作または脳卒中リスクは26%上昇し、高血圧患者では34%上昇した。一方で、高塩分食(1日7g以上)により、高血圧患者では同リスクが23%上昇したが、血圧が正常であればリスクが上昇することはなかったという。

今回の解析では、塩分摂取量を測定して心臓の健康を追跡した4件の研究を統合した。計49カ国の13万3,000人以上が対象となった。各研究では、各対象者から早朝尿検体を1回採取し、1日塩分摂取量を推定した。米国心臓協会(AHA)はこの推定法が問題だと指摘している。


元論文のタイトルは、”Associations of urinary sodium excretion with cardiovascular events in individuals with and without hypertension: a pooled analysis of data from four studies”です(論文をみる)。

結論は、「食事中の塩分を1日3g未満に制限することは、高血圧患者が塩分を摂り過ぎた場合と同様に、心疾患リスクを上昇させる。塩分は高すぎも低すぎもしないことが健康に最も良い」ということなのですが、高血圧患者でも低塩分食の法がリスクが高いという結果には驚きました。このグループには、低塩分食を食べても血圧が下がらない重症の高血圧患者が多く含まれているのかもしれません。

有名な医学雑誌”The Lancet”に掲載されているのですが、米国心臓協会(AHA)はこの論文に対して、塩分摂取量を誤った方法で推定しているとして強く批判しているそうなので、もう少し様子をみたいと思います。

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コメント

  1. kresnik より:

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    いつも楽しく読ませて頂いています。
    論文では Na 3 gなので、NaClとしては 5 gと考えるべきではないでしょうか?

  2. あ* より:

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    PASS:
    そもそもナトリウムを取りすぎる状況は、
    「にがり」などを取り去った精製塩を使うからでしょう。
    海水を天日干しにした天然塩を竹筒に詰めて炭焼き窯で焼いた竹塩、
    あるいは海水を
    逆浸透膜&65℃低温立釜で粉末化したり、
    40℃未満の低温平釜で結晶化したりした
    塩であれば、
    ナトリウムばかりを取り過ぎません。
    でも、そういうお塩は美味しいので取りすぎにならないように気をつけたほうが良いでしょう。そして、食事を用意する者が取りすぎにならないように気をつけていると、大量に汗をかいて水もどんどん飲む子どもは、塩が抜けて(?)無気力になるので、塩スイカとか塩レモン、もろキュウをおやつに出せば良いと思います。そういえば、兄は子どもの頃、やたらに塩もみキュウリが好きで、夏になると一人で山のように食べていましたが、あれは、海の塩で作れば、キュウリのカリウムも摂取できて、極めて合理的な食べ物でしたね。農家が残っている地域では夏のキュウリは安くて庶民の味方です。今でも、そうでしょう。
    日常生活を具体的に思い返してみれば、
    健康に悪影響が出るほど低塩分になる状況というのが
    そもそも考えにくいと思いました。
    そして、常識的に考えて、
    「低塩分食を食べても血圧が下がらない重症の高血圧患者」に、
    減塩を強力に進めて対処しようとするのは、合理性がありませんので…
    「低塩分食は健康によくない」という結論を出すのは、
    無理があるでしょう。したがって、
    「塩分摂取量を誤った方法で推定している」可能性も考え、
    現状では様子見をするのが妥当というご意見に賛成です。