非アルツハイマー型認知症の臨床

先日、非アルツハイマー型認知症の臨床についての勉強会に参加しました。以下は、自分のまとめです。
1.概要
(1)日本の認知症患者は、もうすぐ500万人。
(2)認知症の中、63%がアルツハイマー型と言われているが、これは除外診断なので、他の型の診断が進めば、もっと減る可能性がある。
(3)認知症に運動障害があれば非アルツハイマー型を考える。
2.神経原線維変化型認知症(Neurofibrillary tangles dementia、NTD)
(1)老人斑をほとんど欠く。
(2)発症年齢が通常80歳以上と高齢で、90歳以上の認知症患者の20%以上。
(3)進行が遅く、症状は物忘れだけ、家族の負担は比較的軽い。
3.嗜銀顆粒性認知症(Argyrophilic grain dementia、AGD)
(1)リン酸化されたタウ蛋白が蓄積する。
(2)症状は健忘と激越。MMSEの成績は比較的よく、アルツハイマーのような構成障害(絵が写せない)は認められない。
(3)迷子にはならない。気に入ったことは良く覚えていることが多い。
(4)こまったちゃん、トラブルメーカーになり易い。
(5)そわそわやイライラに抑肝散が効果があることがある。ドネペジルは無効で、使わない方が良い。
4.レビー小体型認知症
(1)認知機能の動揺、繰り返す生々しい幻視、パーキンソニズムの出現。
(2)REM睡眠行動異常(悪夢、大声、体動)がある。
(3)抗精神病薬、風邪薬(抗ヒスタミン剤)、さらにはパーキンソン病治療薬でも悪化することが多い。
(4)ドネペジルはアルツハイマー型よりもはるかに良く効く。
(5)睡眠薬で使えるのはオレキシン系、ベンゾジアゾピン系はダメ。
(6)抑肝散は使える。
(7)アウエルバッハ神経叢にもレビー小体がたまるので、便秘になり易い。
(8)パーキンソン症状にもL-DOPAが効きにくく、増量しにくい。
(9)「パレイドリアテスト」で幻視を誘発することで診断が容易になった。

コメント

  1. ひめか より:

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    治る認知症もありまし、認知症のような症状になる病気もありますね。
    どの病院でも診断、治療が出来るようになると良いと思います。