抗PD-1抗体「オプジーボ®」、頭頸部扁平上皮癌で延命効果

抗PD-1抗体「オプジーボ」、頭頸部扁平上皮癌で延命効果
以下は、記事の抜粋です。


米ブリストル・マイヤーズスクイブは、プラチナ製剤による治療歴を持つ再発・転移性頭頸部扁平上皮癌を対象に、抗PD-1抗体「オプジーボ」(一般名:ニボルマブ)が、第III相試験において有意に全生存期間を延長したとの結果を発表した。


ニューオーリンズにて開催されたAACR(American Association for Cancer Research、4月16~20日)で、上の第3相臨床試験(CheckMate141試験)の結果が発表されました。日本でも実施された国際共同試験です。

以下の表のように、オプジーボ®は生存期間の中央値は統計学的にも延長しました。興味深いことに、抗原であるPD-L1が発現している患者やHPV感染が認められる患者においてより効果的な結果が示唆されています。

全対象、腫瘍細胞上のPD-L1タンパク質の量、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染の有無における生存期間の比較は以下の表通りです(「オンコロ」の記事より)。

この結果を受けて、4月25日、FDA(米国食品医薬品局)は、 オプジーボ®を「プラチナ製剤による治療歴を有する再発または転移性頭頚部扁平上皮がん」のbreakthrough therapy(画期的新薬)として認定したそうです。

通常、成人には、1回(2~3mg/kg(体重))を3週間間隔で点滴静注します。現在の価格は100㎎注射液が72万9849円です。今の適応は悪性黒色腫と肺がんですが、これらの結果を受けて適応は広がると思われます。ヒトが延命する一方、日本の保健医療体制の死は早まるような気がします。