武田とテバが後発薬などの新会社設立 アステラスはどうする?

武田とテバ、後発薬などの新会社設立
以下は、記事の抜粋です。


武田薬品工業と後発薬世界最大手のテバ社(イスラエル)は4月1日、特許の有効期間が切れた新薬などを手掛ける「武田テバ薬品」を設立したと発表した。資本金は31億6900万円で、特許切れ薬と後発品を販売し、医薬品も開発する。

新会社設立にあわせ、テバの全額出資子会社だったテバ製薬の株式の49%を武田が取得。武田テバはテバ製薬の全額出資子会社として発足した。

4月25日付でテバ製薬の社長にはファイザー出身の松森浩士氏が就く。10月以降にテバ製薬は「武田テバファーマ」に社名変更する。


関連記事にも書いたように、巨大な売り上げを誇った武田のアクトス®(ピオグリタゾン)などの後発品が出始めたた2010年ごろ(2010年問題、”patent cliff”)から、世界の製薬大手は、新薬開発よりも後発品市場を重視するようになってきています。

例えば、ファイザーは2011年、研究開発部門で数十億ドルの予算カットと数千人の解雇を行うと同時に、後発医薬品を「エスタブリッシュ医薬品」とよび、後発品市場に本格参入しました。もう5年も前のことです。

医学の発達により、先進国ではヒトの平均寿命が生物学的限界に近づきつつあり、「新薬の登場よりも、特許切れのペースが速い」状況の中で、「新薬を次々と研究開発して儲ける」という製薬会社のビジネスモデルは過去のものになりつつあります。

このような状況の変化を受けて、他の製薬会社も、ジェネリック市場に参入すると同時に、研究はベンチャーに、臨床開発はCROにアウトソースし、マーケティングと監督官庁との交渉に特化した「商社」的なものに変化してきました。

日本の状況は少し異なっています。感の狂った政府が医薬品産業を成長戦略に期待される産業として位置づけているためか、武田やアステラスは本格的には後発品市場には参入していませんでした。ようやく武田が動いたということだと思います。

しかし、今回の武田の動きは、明らかに「攻め」ではなく「守り」の動きです。しかも、世界の流れから見れば遅すぎる動きだと思います。アステラスはどうするのでしょうか?

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