「ゲノム編集」国産技術開発?、尿からクローンマウス

遺伝子切り貼り「ゲノム編集」、国産技術開発へ
経産省が、「遺伝子を自由に切り貼りできる新技術「ゲノム編集」の研究開発の強化に乗り出す。2016~20年度の5年間で計86億円の予算を投入し、日本独自のゲノム編集技術を開発する。植物や微生物の遺伝子を改変して、医薬品や香料の原料などの効率的な大量生産を目指す。」というニュースです。

関連記事にも書いたように、「クリスパー」などのゲノム編集技術は、遺伝子組換えをせずに遺伝子を改変できます。欧米では、かなり実用化が進んでいますが、日本では実用化はまだまだという段階なので、経産省が焦っているのだと思います。ただ、ゲノム編集の技術開発での遅れだけではなく、実用化でも、欧米からはかなり遅れており、遺伝子操作に対する規制の緩い中国にもかなり遅れている現状を考えると、「がんゲノム」と同様、この86億円は無駄に使われて終わるような気がします。

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尿に含まれる細胞からクローンのマウス 研究に成功
元論文のタイトルは、”Generation of cloned mice and nuclear transfer embryonic stem cell lines from urine-derived cells”です(論文をみる)。
マウスの尿中に排出される細胞から核をとり出し、受精卵の核と置き換えてクローンマウスを作ったという論文ですが、新しいのは非侵襲的にクローンマウスを作れる細胞を準備した点だけです。それほど大騒ぎするような仕事でもないのに、NHKなどが報道するのは、研究者が自分で熱心に売り込んだ結果だと思います。

「絶滅危惧種への応用期待」と宣伝していますが、新鮮な尿を確保するのと少し傷をつけて細胞をとるのと、どちらが簡単で安全かはわからないと思います。

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