ほくろの数とメラノーマ(悪性黒色腫)のリスクとは関連しない?ただし、大きなものや斑入りには注意

ほくろの数とメラノーマリスクの関連に疑問を呈する研究結果
以下は、記事の抜粋です。


ほくろの多い人は、メラノーマ(悪性黒色腫)を含めた皮膚がんのリスクが高いと一般には考えられてきた。しかし新たな研究で、メラノーマ患者にはほくろが少なく、異常なほくろは全くない場合が多いことが明らかにされた。

メラノーマ患者566人のうち約66%はほくろの総数が0~20個であり、約73%には異常なほくろは全くみられなかったと、ハーバード大のAlan Geller氏率いる研究チームは報告している。

メラノーマでは腫瘍の厚さが重要な因子とされ、厚いほど転移する確率が高い。しかし、今回の研究では、ほくろが計50個以上ある60歳未満の患者は、厚さのあるメラノーマの腫瘍がみられるリスクが低かった。

「この知見から、メラノーマはほくろが多い人よりも、むしろ少ない人によくみられることが示唆されるため、医師はほくろの数だけを頼りに皮膚検査の実施や患者のリスク判定を行うべきではない」とGeller氏は述べている。


元論文のタイトルは、”Total Nevi, Atypical Nevi, and Melanoma Thickness: An Analysis of 566 Patients at 2 US Centers”です(論文をみる)。

記事にも書かれているように、ほくろの多い人は若いうちから定期的に皮膚科医の診察を受けるよう推奨されてきており、そのため腫瘍の厚さが少ない早期段階で診断されている可能性がありますが、これらの結果をみると「ほくろの数」そのものは重要ではなさそうです。

一方、6mm以上の大きなものや斑入りなどの異常なほくろ(論文では”atypical nevi”)が5個以上ある人は、異常なほくろがない人に比べ、厚さのあるメラノーマのみられる確率が高かった、ということですので、「数ではなく質が重要」だと思います。

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