武田と大塚 ボノプラザン(タケキャブ®)含むヘリコバクター・ピロリ除菌用パック製剤の承認取得

武田と大塚 タケキャブ含むヘリコバクター・ピロリ除菌用パック製剤の承認取得
以下は、記事の抜粋です。


武田薬品と大塚製薬は2月26日、武田薬品タケキャブ錠(一般名:ボノプラザンフマル酸塩)を含むヘリコバクター・ピロリ除菌用パック製剤で、一次除菌に用いる「ボノサップパック400」「同800」と、二次除菌に用いる「ボノピオンパック」の承認を取得したと発表した。両社は5月頃の薬価収載を見込んでいる。

ボノサップは▽タケキャブ▽アモリンカプセル(一般名:アモキシシリン水和物)▽クラリス錠(クラリスロマイシン)――の3剤を組み合わせて1つのパッケージとしたもの。ボノピオンは▽タケキャブ▽アモリン▽フラジール内服錠(メトロニダゾール)――の3剤を組み合わせたもの。


ピロリの除菌では、クラリスロマイシンなどに対する耐性だけが問題ではなく、抗生物質がピロリを殺せるpH>5まで、しっかり酸分泌を抑制することが重要です。

関連記事に書いたように、ボノプラザン(タケキャブ®)は、酸による活性化を必要とせず、カリウムイオンに競合する形でH+,K+-ATPaseを可逆的に阻害し、酸分泌抑制作用を発揮するとされています。つまり、これまでのPPIよりも早く長く酸分泌を抑制すると考えられています。
実際、ボノプラザン(タケキャブ®)は、ランソプラゾールでは除菌効果が低い(40%)クラリスロマイシン耐性株の場合でも、80%以上の除菌率を示すといわれています。

新たな副作用の発生などの問題は残っていますが、2剤の抗菌薬とボノプラザン(タケキャブ®)を1日服用分ごとに1シートにまとめたパック製剤が市場に出ることは、ピロリ菌の除菌率を高め、胃がんの発症予防にかなり貢献すると思います。

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