今の日本で、若手研究者が「失敗を恐れず挑戦」できますか?

赤崎&山中両氏がノーベル賞対談 「失敗を恐れず挑戦を」
以下は、記事の抜粋です。


赤崎勇・名城大終身教授と山中伸弥・京都大教授の2人のノーベル賞受賞者が1月9日、名古屋市内で対談した。「若い時の失敗は財産になる。恐れないで挑戦してほしい」などと若い世代に向けてメッセージを送った。

科学技術振興機構が「科学技術で次の時代を切り開け」をテーマに開催し、小中高生を含む約700人が参加。青色LEDを開発した赤崎氏、iPS細胞を開発した山中氏の体験談に耳を傾けた。

2人に共通していたのは、誰もが「できない」と考えていた課題を解決したこと。赤崎氏は「やめたらと言う人はいたが、自分は絶対にできると考えていた」と継続する大切さを強調した。山中氏も「他の研究者と同じことをやっても勝ち目はないとテーマを決めた。3人の学生ととにかく実験を続け実現できた」と振り返った。

質疑応答では「研究者に大切な資質は何か」などの問いに対し、赤崎氏は「科学には分からないことが無限にある。何をやるか、いかにやるかを見つけてほしい」と話した。山中氏も「実験で予想外の結果が出た時がっかりするのではなく、面白いと感じる好奇心が重要だ」と語った。


今の日本では、研究の主流は、例えば「iPS細胞の臨床応用」の様なプロジェクト型研究です。また、多くの若手研究者は、3年~5年の短い任期付きのポスドクや助教という不安定なポジションに就いています。

このような短い任期の間に、論文(できれば、インパクトファクターの高いNature誌などに掲載される論文)という目に見える形の業績を要求されている若手の研究者に、「若い時の失敗は財産になる。恐れないで挑戦してほしい」とかいうメッセージを送るのは、無責任で残酷な行為だと思います。

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