瞑想が「長生き遺伝子」の働きを活発化?

瞑想が「長生き遺伝子」の働き活発化 減量や定期的運動しなくても…
以下は、記事の抜粋です。


座禅やヨガなど東洋で生まれた瞑想法が欧米に広がり、その健康効果に関する研究が盛んに行なわれている。

瞑想を行うと、「長生き遺伝子」といわれる「テロメア」の老化を防ぐという研究結果を、米マハシリ大学のロバート・シュナイダー博士らが発表した。

テロメアとは、遺伝子の染色体の末端についているキャップのような構造体。私たちは、細胞分裂によって新しい細胞を作り、命を維持している。細胞が分裂すると染色体が同じようにコピーされるが、末端にあるテロメアだけはコピーされず、細胞分裂のたびに短くなる。テレモアが短くなると老化が進み、最終的にテロメアがなくなると、細胞は分裂をやめ、死んでしまう。

このテロメアを伸ばして老化を防ぎ、心臓病や脳卒中などの死亡率を下げる働きをするのが「長生き酵素」と呼ばれるテレメラーゼだ。100歳を超える人々の研究では、長寿者にはテレメラーゼの量を増やす遺伝子変異が多いことがわかっている。最近のアンチエイジング医学では、テロメアとテレメラーゼが寿命のカギを握っているとして注目されている。


元論文のタイトルは、”Effects of Lifestyle Modification on Telomerase Gene Expression in Hypertensive Patients: A Pilot Trial of Stress Reduction and Health Education Programs in African Americans”です(論文をみる)。

本論文は、アフリカ系アメリカ人において、高血圧や心血管病の有病率が、ヨーロッパ系などと比べて、際立って高い原因が社会的ストレスによるものかどうかを調べたものです。具体的には、ストレスの軽減と生活スタイルの改変が血圧とテロメラーゼ遺伝子発現に与える影響を調べたものです。

48人のアフリカ系アメリカ人高血圧症患者が臨床試験の対象です。これらを2グループに分け、1グループは瞑想と簡単な(basic)健康教育を、もう1グループには徹底的な(extensive)健康教育を行いました。

結果は、瞑想と簡単な健康教育を行ったグループと徹底的な健康教育を行ったグループの両方で、介入試験以前よりも収縮期血圧が低下し、テロメラーゼ遺伝子発現が増加しました。しかし、拡張期血圧は徹底的な健康教育を行ったグループだけで低下していました。有意ではありませんが、血圧の低下もテロメラーゼ遺伝子発現の増加も、瞑想+簡単な健康教育よりも徹底的な健康教育の方が強い傾向がありました。これでは、瞑想が効いたのかどうかわからないと思います。

あと、論文にも書かれていますが、全血由来のRNAを用いてRT-PCRで発現量を調べているので、どの細胞での遺伝子発現変化をみているのかわからないことも問題だと思います。

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コメント

  1. 干し柿 より:

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    現在開発中のテロメラーゼ阻害薬imetelstatがもし薬になったら,瞑想は禁忌になってしまうのでしょうか。