「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」は完成したけれど、、、

「高齢者に慎重な投与」薬30種公表 学会が医療者向け

以下は、記事の抜粋です。


日本老年医学会は、医療者向けの「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン(指針)」を10年ぶりに改定した。高齢者に出やすい副作用を防ぐため、慎重な投与が求められる約30種類の薬物リストなどを掲載、学会のウェブサイトで公表した。

学会は4月に指針案を公表し、寄せられた意見を踏まえて薬物リストを中心に見直した。指針では、「特に慎重な投与を要する薬物のリスト」として約30種類を載せた。

例えば「抗精神病薬全般」は、認知症の人には「脳血管障害と死亡率の上昇」などを理由に「(従来薬の)定型抗精神病薬の使用はできるだけ控える。(比較的新しい)非定型抗精神病薬は必要最小限の使用にとどめる」とした。案では「可能な限り使用を控える」としていたが、重度の認知症に伴う精神症状などには必要な場合もあるとして改めた。

両リストは案段階と比べ、薬の種類も大きく減った。作成グループ代表の秋下雅弘・東京大教授(老年病科)は「細かい分類をやめ、現時点で情報が十分ではない薬などは掲載を見送った」と説明する。学会は、患者らが指針を見て自己判断で処方薬の服用をやめることがないよう注意を呼びかけている。


今年の4月に発表された「」では、「中止を考慮すべき薬物もしくは使用法のリスト」とされていたものが、「完成版」では、「特に慎重な投与を要する薬物のリスト」に変更され、薬の種類も減りました(サイトをみる)。

同時に発表された「パブリックコメントのまとめと回答」には、以下のように変更の理由が書かれています。


今回募集したパブコメにおいて、多くの方から、(パブコメ段階の名称である)ストップのリストに挙げられた薬剤は禁止薬であるとの誤解に基づく「使えなくなると困る」といった意見が、特に抗精神病薬の使用に関して数多く寄せられました。 禁止薬と誤解して医師が必要な患者に処方しなくなったり、患者・家族が自己判断で薬剤を中止したりすることによる患者様の不利益を避けるため、作成グループおよび日本老年医学会理事会で検討した結果、本ガイドラインにおける薬物リストの名称は下記の様に変更することとしまし た。


「多くの方」というのはどういう方なのでしょう?本当に「案」から「完成版」に変えたことで、「患者様の不利益」が減るのでしょうか?私はむしろ増えるように思います。

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