「レビー小体型認知症」なのに「正しい治療で回復した経験」を闘病記にまとめて出版

レビー小体型認知症なのに「うつ病」 誤診の苦しみ闘病記に
以下は、記事の抜粋です。


レビー小体型認知症なのにうつ病と誤診され、適切な治療を長期間受けられない人が後を絶たない。千葉市の主婦樋口直美さん(53)は誤った薬物治療に6年間苦しんだ後、正しい治療で回復した経験を闘病記にまとめ、「私の脳で起こったこと」として出版した。

樋口さんは2000年ごろから頭痛や不眠、だるさなどに悩まされ、41歳のときに総合病院の精神科でうつ病と診断された。だが、処方された抗うつ薬と抗不安薬を飲むと手が震え、頭がもうろうとするなど症状が悪化。何もやる気が起きず、上の血圧が70まで下がって失神することも。他人の言葉や視線が怖くて対人恐怖症になり、パートの仕事も辞めた。

薬が効いている実感がなく「薬をやめたい」と主治医に伝えると、主治医は「やめるともっと悪くなる」と逆に薬を増量。同じ病院で何人も主治医が代わる一方、うつ病の診断は変わらず、抗うつ薬治療は6年間続いた。

8人目の若い男性主治医がようやく処方を中断し、樋口さんが服用をやめると「すぐにもとの状態に戻った」。ただ、体のだるさや体温、血圧が激しく変動する自律神経障害は続き、別の診療所では甲状腺の働きが低下する病気と言われた。

認知症を疑ったきっかけは、テーブルのごみが芋虫に見えたり、寝室で見ず知らずの人が寝ているように見えたりする「幻視」を見るようになったこと。悪夢を見て叫んでしまうことも、本で読んだレビー小体型認知症の症状にそっくり。専門医を受診し、認知症と診断された。

初診から9年。少量の抗認知症薬から治療を始めると、幻視を見なくなり、徐々に体調が回復。最も効果を感じたのが、人と会って笑うこと。「この病気はストレスで悪化する。安心して人と笑って過ごせば、症状は治まる」

治療を始める前は認知機能が低下し、簡単な引き算もできなかった。だが、2年間の治療で一部の自律神経障害を除き、ほとんどの症状は消えた。


レビー小体型認知症(DLB)の臨床診断基準には、DLBの中心的特徴として、「正常な社会および職業活動を妨げる進行性の認知機能低下として定義される認知症」と、3つの中の2つを満たせばDLBとされる中核的特徴として、「注意や覚醒レベルの顕著な変動を伴う動揺性の認知機能」、「具体的で詳細な内容の,繰り返し出現する幻視」、「自然発生の(誘因のない)パーキンソニズム」が書かれています。

この方(樋口直美さん)の場合、「テーブルのごみが芋虫に見えたり、寝室で見ず知らずの人が寝ているように見えたりする『幻視』」があったと書かれていますが、それ以外の特徴ははっきりしません。

また、初診から9年経過した時点で、2年間の治療で一部の自律神経障害を除き、ほとんどの症状は消えて「闘病記」まで書けるようになったことは、DLBの診断に必須の症状である「進行性の認知機能障害」の存在が疑わしいと思いました。

本当にこの方は、レビー小体型認知症なのでしょうか?